I want to live quietly (ページ21)

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季節外れの転校生ページ21

｢い、いや…｣
｢いやいやいやいや！｣
｢無理だって！無理があるって！さすがにそれは！何歳差だと思ってるの！？｣
｢うーん…あっ、では、兄妹とかどうでしょう。｣
｢｢雑かよ！！｣｣

ジョルノの大ボケセールに2人してツッコみ、ぜえぜえと息切れする二人はなるほど息ぴったりで、兄妹なら行けるのではないか、とジョルノは割と本気で思った。

その後、｢500歩譲って姪として引き取る｣という露伴の言葉で一件落着し、ジョルノはドサドサと入学手続きの書類を机の上に置いた。

｢そう言えばさっき、確認のためって言ってたね…｣

呆然とする露伴をしり目にAが言った。

どうやって集めたのかは、もう聞かないことにしよう。

そう思うAであった。

.☆.｡.:.+*:ﾟ+｡ .ﾟ･*..☆.｡.:*

｢それではAをよろしくお願いしますね｣
｢ああ｣

露伴は目も合わせずに適当な返事をする。そんな彼を見て不安に思ったジョルノはAにそっと耳打ちをした。

｢いいですかA。もし自分が危険だと感じたら必ず連絡をください。すぐに飛んで行きます。｣
｢う、うん。ありがとうジョルノ。｣
｢それでは、さようなら二人とも。｣

そう言って、ジョルノは空港をあとにした。

.☆.｡.:.+*:ﾟ+｡ .ﾟ･*..☆.｡.:*
キーンコーンカーンコーン…

(チャイムの音…なんか久しぶりに聞いた気がするなぁ…)

担任の先生の後ろについて歩くAはぼーっとそんなことを考えた。

｢どう？この学校｣
｢あ、とても綺麗で、いい学校だと思います｣

Aは笑顔で答える。
しかし、ずっと気になっていることがある。
それは、この世界でのジョジョキャラの年齢である。

(ジョルノは17歳で、私も同い年。そして…)

『康一くん達は君と同じ高校二年生だ。』

というジョルノの言葉。
これが本当ならば、時間軸がおかしなことになる。

(ズレるもんなのかなァ…？)

色々と思考を巡らせているうちに教室の前に着いたらしい。『それじゃ、自己紹介頑張って』
先生はそれだけ言うと、ガラリとドアを開けた。

｢皆さんおはようございます。この子が昨日話した転校生です。｣
｢水咲､いや、岸辺Aです!杜王町って綺麗でいい所ですね。ここに来れて嬉しいです。よろしくお願いします｡｣

Aは仗助達の前でやったのと同じように、深く頭を下げた。そっと顔を上げると、後ろの席に由花子と億泰が座っているのが見え、Aは微笑み、それに気づいた二人も小さく手を振った。