I want to live quietly (ページ20)

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無理な願いページ20

｢ふむふむ、ジョルノ・ジョバァーナ 17歳、15歳にしてギャング組織パッショーネの若きボスとなる。なるほど…｣
｢あの…人の人生を朗読しないで貰えますか｣

本の形になったジョルノ。意識はあるらしく、グラグラと安定しない手足を踏ん張らせて、椅子から転げ落ちないようにしている。

｢凄い…本になった…｣
｢僕の能力はこれだけじゃない。相手に書いたことを命令させることが出来るんだ。｣
｢へぇ…｣

Aが感心していると、露伴がまるで鼻歌でも歌い出しそうな雰囲気で顎に手を当てたまま考える。

｢何を命令してやろうか…ふふ、もう二度とこの僕に生意気な口を聞けないようにするのもいいかもなァ｣

(露伴先生、めちゃくちゃ悪い顔してる…シンプルに怖い)

｢あ、あの…それよりも、一人称を変えるとか面白いと思いますけど…｣
｢えー、そんなのがか？｣
｢は、はい…｣
｢……普通のじゃつまらないからオレッチにしよう｣
｢！！？？｣

ガタガタと椅子を揺らしてジョルノが猛抗議するが、目にも止まらぬスピードで、露伴はジョルノに『これから自分のことをオレっちと呼ぶ』と書き込んでいく。

｢よし、解除だ｣
｢な、なんてことしてくれたんですか！｣
｢僕って言わないようにすればいいんですよ｣
｢いや…それは無理がありますよ。オレッチだって………あ。｣

ジョルノがそう言った途端、露伴が吹き出した。

｢ブッ、アハハハハ！どうしたんだよジョルノその一人称！最高に面白いじゃないか！｣
｢貴方のせいでしょう！！｣
｢ろ、露伴先生…もう元に戻してあげても…｣
｢ふっ…ふふ…いや、せめて日本にいる間だけでも…こうしとこうぜ…ふふっ…｣
｢全く…オレ…はぁ…おれっち…は…もうイタリアに帰らなければなりません。早く裏切り者を殺してAの平穏を取り戻さなければならないんです…｣

腹を抱えたまま言った露伴に、ジョルノは冷たく返す。それから、Aの方を見てそう言えば、というふうに言った。

｢A、あなたの学校を決めなければなりません。露伴さん、康一くん達が通っている高校の名前は、なんですか？｣
｢なんでそんなこと聞くんだ？｣
｢あくまで確認です。｣
｢…ぶどうヶ丘高校、だ。｣
｢よし…ではそこに彼女を入学させましょう。｣
｢えっ！？｣
｢保護者は露伴さん、あなたということで。｣
｢なんだって！？｣

お互いに顔を見合わせる。

いやいや無理だろ。
顔はまあ…仕方がないとして←
この年の差の説明がつかない。