麻痺と肺炎（翔） ページ23
翔side
松岡「じゃ、次はこれやるか！」
あれから何とか病室の外に出ることまで回復する事が出来た。
やっぱりリハビリをするって結構良いことなんだなって改めて実感。
車椅子に乗り換える時とか上腕を使って生活する事が多くなるから鍛える運動。
床にある2つの重りに自分の体重を掛ける感じ。
少しずつ効果を実感してきていて...
やればやるほど報われるって思ったんだ。
時には無理をしてでもって。
だからといって無理をすると身体にガタがくるのにね...
俺持ち前の頑固と根性がこういった形で出るのは良くない。
リハビリがない休日も個人的に車椅子に乗り換えて少しでも楽に移動出来るように努力をした。
松岡先生がオススメしてくれたダンベルとか使ってみたり。
出来る事はやってみようって。
でも、身体はそんな簡単に上手く行かなくて...
自分の心より先に壊れたのは身体のほうだった。
＊
松岡side
リハビリが終わってからも『感覚を忘れたくない』って病室で車椅子から降りずに腕の筋トレをしている翔。
あまりにも長時間やると身体的にも良くないから看護師にも見つけたら声掛けてやってってつたえている。
今日も翔の病室に迎えに行ってリハビリ室へ。
「翔〜？準備出来てるかー？」
いくら個室とはいえ着替える為にはカーテンを閉める。
翔「...あ、はい、大丈夫です」
シャーとカーテンを開けるとベッドから起き上がって既に着替えを済ませたみたいだ。
「よしっ、掴まれよ？」
まだまだ上手く乗り換えが出来ないから翔に俺の腰辺りに手を固定してもらい車椅子へ。
「...なんかいつもより体温高くないか？」
翔の身体に触れた時に感じた異変。
翔「いやぁ、いつも通りですよ。ほら、行きましょうよ」
その声に渋々頷くがモヤモヤとする。
しかし、その異変は間違えではなかった。
リハビリ室に到着してダンベルのリハビリの指導をして少しの間席を外した。
「翔...？やっぱり体調...さ」
戻ってきた時にいつもより汗をかいていて、心無しか顔色も薄紅色な気も。
翔「いや...大丈夫です...っ」
ひたすらやっているがさっきのような声に張りが無い。
「お前...まさか...」
一言断りをいれて、Tシャツを捲ると赤く軽い傷になっている腰のあたり。
「...帰るぞ、主治医に言うしか...」
本来なら絶対に出来てはいけない
もっと早くに止めておけば...
翔も苦しむはずなかった。
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tuna - お返事ありがとうございます。このシリーズ大好きなので楽しみにしています。兄弟妹愛のある絆作品楽しみです。 (2021年2月19日 23時) (
レス) id: 96f8b2d001 (このIDを非表示/違反報告)
Lima(プロフ) - tunaさん» tunaさま、ご感想･ご意見ありがとうございます。妹ちゃんににつきまして申し訳ございませんでした。今後お話にご意見を反映させて頂きます。今後もよろしくお願いします。 (2021年2月19日 20時) (レス) id: 40e4df6e73 (このIDを非表示/違反報告)
tuna - とても面白かったです。知らない病気等が知れました。が、お兄ちゃん達が大変なのに妹ちゃんが出てこなくて切なくなりました。妹は部外者みたいに感じました。 (2021年2月19日 18時) (レス) id: 96f8b2d001 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - Limaさん» お返事ありがとうございます！こちらこそありがとうございました。沢山叶えて頂きましたね(*´▽｀*) 最後まで楽しんで読ませて頂きますね(^^) (2020年9月6日 23時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
Lima(プロフ) - 常夏さん» 常夏さま、そういった存在の小説になることが出来てとても感激です....！これからも楽しんで頂ければ幸いです。 (2020年9月5日 12時) (レス) id: 8c2f3cec2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lima
| 作成日時：2020年4月16日 21時
