検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:1,057 hit

鶴の残涙 ページ9

「あ、鶴丸さん、ただいま。」

定期検査から戻ったAが、いつもの柔らかい、下がり眉の笑顔でひらひらと手を振った。
良い子にしてた?と悪戯っぽく尋ねるAに、政府備え付けのソファに深く腰掛けている鶴丸は、淡い笑顔で答える。

「…ああ、政府には驚きが沢山あるな。今日は疲れたよ。」

その笑顔は、儚げ詐欺の詐欺と言えるほど儚い。
Aは疲れたんだなぁ、と密かに思い、今日は労って上げようと決心する。
そして、それは良かったね、と笑って、夕陽が赤く照らす帰路に着いたのだった。

Aの後ろを歩く鶴丸の笑顔は、泣いているようにも見えた。




鶴の残涙、了

後書き的な何か+α→←◇



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:刀剣乱舞 , 鶴丸国永
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:味噌田楽 | 作成日時:2021年5月23日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。