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薄暗く人気の無い、機会が並ぶだだっ広い部屋に、ずるずるとひきづる様な音がやけに大きく響いている。
なんなのだろうか、と鶴丸は不思議に思うも、まあ気にする事は無いだろうと、部屋の探索を続ける。
鶴丸は、真っ黒なカーテンに覆われている壁に近づいてみた。めくって外を見てみようとカーテンを掴むが、重くて持ち上がらない。
その重さに、残念に思いながらも諦め、カーテンの周辺を調べてみた。

「お、ボタンがあるぞ。」

カーテンの側に、数多のコードで繋がれたボタンを見つけた。
鶴丸は一人呟き、見つけた掌ほどの大きさのボタンを、好奇心のままに押してみる。
さて、何が起こるかな、場所的にカーテンが開くと思うのだが。と考えながら、何歩か後ろに下がる。
光が漏れた。
鶴丸の想像した通り、カーテンはズズズ、と重い音を立て、開いていく。
さてさて、何があるのかな、と光で瞑った目を開ける。


どでかい蛇が居た。
建物の中にあるとは思えないほどリアルな森の中、佇むどでかい蛇が居る。最初に聞こえた引づるような音はこいつだろう。
鶴丸は唖然としながら頬を引きつらせ、これは、えらい驚きだ、と掠れた声を漏らす。蛇は鶴丸に気が付いていないらしい。
よく見ると蛇は何かを掴んで(絞め掴んで?)おり、観察か何かをしている様だ。
ちらりと見えた肌色からして、人の形を象った人形だろうか、それとも罪人?生贄?だとしたらこの大蛇は蛇神か?いやそれにしては神々しさが無い。
まじまじと見てみて、その掴んでいる何かの考察をする。
あ、今、髪っぽいのが見えた。毛先のあたりが浅葱色で、中間のあたりは空色、一瞬しか見えなかったが、天辺のところは藤色。顔は見えなかった。

「…?」

あれ、この髪の毛、どこか既視感があるぞ?というか常日頃見ている色合いだ。浅葱色、空色、あと藤色。…えっ主?

◇→←鶴の残涙



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作者名:味噌田楽 | 作成日時:2021年5月23日 22時

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