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story6 ページ8

はぁはぁ、と息を切らしながらはじめ兄の通う青葉城西高校を目指して走る。


元々運動は得意なほうなのでバテることは滅多にない。


…うん、バテることはないんだけど…



『…えと、道間違えた、かな…?』



こんなとこをはじめ兄に見られたら絶対に怒られる気がする。それは避けたい。



『前はじめ兄と来た時はこっちだった気がしたんだけど…』



うーん、と思いつつ、そうだスマホで確認しよう!と思い電源を入れるも…



『え、うぇぇ?電源入んないよ〜…』



そこで、昨日充電し忘れたことを思い出す。

タイミング悪いなぁ、なんて思うもしょうがなく、藍色に染まっている空を見上げる。



『はじめ兄に会えなかったら、どうしよ…』



そんな不安まで出始めていやいや、大丈夫!と自分に言い聞かせるも一回出た不安はそう簡単には消えてくれない…。



なんだか鼻の奥までツンとし始めてきたそんな時…



「あの、大丈夫ですか…?」



そんな声に顔を上げると二人の男の子が立っていた。私に声をかけてくれたのは髪の毛を上にたてている心配そうに私を見る男の子。もう一人は興味無さそうにしているセンター分けの男の子。



すると、目が合った2人はいきなり顔を赤く染めた。



「「っ////」」



私は涙目になっていたであろう目をこすりその人達を見た。すると、2人のジャージがはじめ兄が前に着ていたのと同じもののような気がした。



『…あ、えと、青葉城西高校のバレー部さん、ですか…?』



合っているか不安になりながらもおずおずと聞く。

すると、


さっきのまま声をかけてくれた彼は赤くなったまま固まっていて変わりに無気力そうな子が返してくれた。



「そうです、けど…」



『!ほ、ほんと!?』



思わず嬉しくなって声が少し大きくなってしまった。



「は、はい…」



彼は少し驚いたように目を見開いた。



『…あっ、ごめんね!…えと、私実は青葉城西高校に行くつもりだったんだけど…えーと…』



少し言葉を濁していると

センター分けの彼は意外そうに



「つまり、迷子なんですか?」



と、聞いてきた。


『う…、そう、です…』



もうしょうがないと思い、観念していう。

すると


「なんか意外ですね。迷子になりそうにないのに」



と、言って彼は笑った。それにちょっとかわいいな、と思ったのは秘密。



…うーんと、声をかけてくれた彼は固まったままだけど大丈夫かな?なんてちょっと思ったり。

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sora(プロフ) - Eileenさん» えええ!更新できていないのにそんなお優しい言葉を…!ほんとにありがとうございます!嬉しすぎる限りです笑暖かいコメントありがとうございました(о´∀`о) (2020年8月12日 13時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
Eileen - 凄く面白いです!!貴方は神ですか?!?! (2020年8月12日 6時) (レス) id: 637a950f3e (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 闇雲さん» はい!そうなんです。つばさとホタルが好きで名字もそこから考えさせてもらいました!気づいてくれる方がいたとは驚きです!嬉しいです♪お話を読んでください本当にありがとうございます! (2018年1月4日 8時) (レス) id: c712f6a0e8 (このIDを非表示/違反報告)
闇雲 - あの!!大変失礼いたします!!違ったらすみません!!もしかしてですが、“つばさとホタル”好きですか!?名字が飛鷹で同じだったもので。 (2018年1月4日 0時) (レス) id: 31a5141faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作成日時:2017年11月10日 0時

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