検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:74,182 hit

story15 ページ17

学校についてから、毎日ピッタリ同じ時間にチャイムが鳴って、授業が始まる。時間に縛られる生活。本を読むのは楽しいけれど短い休み時間の中では満足に読めない…。


だから…


先生「よーし、じゃぁ今日はここまでな〜!」


キーンコーンカーンコーン


「「「ありがとうございました〜」」」


昼休みの時間が唯一の休み。


チャイムが鳴って皆ガヤガヤ騒ぎ出す。私は本を抱えて、お弁当を片手にそそくさと教室を出る。


『(今日はどこで食べよう…?)』


少し悩んでから外のベンチで食べることにした。外は静かであまり人が来ることは無いからだ。


『いただきます』


しばらくしてご飯を食べ終わってごちそうさまでした、と手を合わせた。そして、本を取り出してしおりが挟んであるところを開く。この時だけは休み時間と違って誰かが騒いでいることもなければ、視線を感じることもない。


嫌な視線を感じている訳では無いが、何かあるなら話しかけてくれれば…、と思ってしまう。


せっかくの昼休みなのに今日はなぜかあまり本を読む気になれず、再び栞を挟み本をパタンと閉じた…。暖かい日差しに目を細めそっとベンチに寄りかかる…。


『(…あ、これ…眠くなっちゃうな…)』


そう思ったものの落ちてくる瞼を開ける気にもなれず、少しだけ…と思い、目をゆっくり閉じた…。








日向side


今は昼休みで俺は急いで昼飯を食べて、今は影山と外で練習をしている。


トス練習をしている中、ふと昨日の先輩を思い出した。そんなに近くで見た訳でもないのにとても綺麗だった…。思わずぼーっとしてしまった。


日向「…マネージャー、になってくれたら………ってブッ!?」


ポツリと呟いた直後顔面にものすごい衝撃。


影山「よそ見してるからだボゲェ!!」


と、怒る影山にうっ、と何も言えなくなりながらコロコロと転がっていくボールを追いかける。


すると、風が吹いてボールは遠くへ転がり出した。


日向「えっ!?ちょ、待てっ!」


必死に追いかけるもボールが止まることはなくて、やっとボールが止まったのは…


日向「すっすいませっ!…って……!?」


ベンチで密かに寝息を立てて眠る先程思い出していた、昨日の先輩の足元だった…。

story16→←story14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
353人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

sora(プロフ) - Eileenさん» えええ!更新できていないのにそんなお優しい言葉を…!ほんとにありがとうございます!嬉しすぎる限りです笑暖かいコメントありがとうございました(о´∀`о) (2020年8月12日 13時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
Eileen - 凄く面白いです!!貴方は神ですか?!?! (2020年8月12日 6時) (レス) id: 637a950f3e (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 闇雲さん» はい!そうなんです。つばさとホタルが好きで名字もそこから考えさせてもらいました!気づいてくれる方がいたとは驚きです!嬉しいです♪お話を読んでください本当にありがとうございます! (2018年1月4日 8時) (レス) id: c712f6a0e8 (このIDを非表示/違反報告)
闇雲 - あの!!大変失礼いたします!!違ったらすみません!!もしかしてですが、“つばさとホタル”好きですか!?名字が飛鷹で同じだったもので。 (2018年1月4日 0時) (レス) id: 31a5141faf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ハル | 作成日時:2017年11月10日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。