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story14 ページ16

田中said


今は朝練の時間でそれぞれボールだしやサーブの練習、などを行っている。


それにしても、昨日はヤバかったぞ。
Aちゃんをあんなに真近で拝むことが出来る日が来るとは!
ノヤっさんにプリントを届けに来たらしい。
羨ましいぜ!ノヤっさん!!


田中「可愛かったな、Aちゃん…」


ポツリとこぼれてしまった独り言にやべ、と思うと、


西谷「だよな!!わかるぞ、龍!俺も昨日は寝れなかった!なははははは!!」


隣で豪快に笑うノヤっさんを見つめる。
相当嬉しかったんだろう。


すると、体育館の入り口に潔子さんがスポドリを運んでくるのが見える。


ノヤっさんと俺は同時に目を輝かせて、手に持っていたバレーボールを放り投げて走る。


「「潔子さん!お持ちします!!」」


俺達が走って手を伸ばすと、


清水「いい。大丈夫」


と、一言で両断されてしまった。


田中「はあぁ。朝からクールな潔子さんを見れて俺は幸せだぜ!」


西谷「ああ!わかるぜ龍!」


二人で喜びを噛み締めていると、ある考えが俺の頭をよぎった。


西谷「お、おい。龍…?」


いきなり静かになった俺を心配してかノヤっさんが伺うように声をかける。


田中「の、ノヤっさん…。昨日の帰りに確かコーチが合宿が、なんとかって言ってたよな…?」


西谷「お、おう…」


ノヤっさんも俺に感化されてか真剣な顔をして話を聞いてくれている。


田中「思ったんだけどよ…」


ゴクリ、と生唾を飲み込むような雰囲気に俺たちの深刻な雰囲気は高まる。


田中「合宿もあるし、潔子さんもマネージャー、1人じゃ大変だろ…?」


俺はノヤっさんの様子を伺うように目を合わせる。


すると、ノヤっさんにも伝わったのか…


西谷「龍…、お前、まさか…」


田中「そうだ!合宿の仮マネージャーとして、Aちゃんを誘うのだ!!」


西谷「うおおおおおぉぉぉぉ!」


俺たちはガッと手を握り合う。


田中「俺たちのやる気も上がり、潔子さんも楽になる…。これぞ一石二鳥!!」


西谷「龍!お前天才か!」


俺たち二人で目を輝かせていると、


「でも、それってAさん?がOKしてくれないとダメなんじゃないですかぁ?」


と言う声が聞こえ、振り返ると、


「「月島あぁぁ!」」


話を聞いていたのか嘲笑うような笑みで月島が言う。


月島「えー、だってそうじゃないですかぁ」


ニヤニヤと笑いながら言う月島に屈辱ながら何も言い返せない俺とノヤっさんだった…。

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sora(プロフ) - Eileenさん» えええ!更新できていないのにそんなお優しい言葉を…!ほんとにありがとうございます!嬉しすぎる限りです笑暖かいコメントありがとうございました(о´∀`о) (2020年8月12日 13時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
Eileen - 凄く面白いです!!貴方は神ですか?!?! (2020年8月12日 6時) (レス) id: 637a950f3e (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 闇雲さん» はい!そうなんです。つばさとホタルが好きで名字もそこから考えさせてもらいました!気づいてくれる方がいたとは驚きです!嬉しいです♪お話を読んでください本当にありがとうございます! (2018年1月4日 8時) (レス) id: c712f6a0e8 (このIDを非表示/違反報告)
闇雲 - あの!!大変失礼いたします!!違ったらすみません!!もしかしてですが、“つばさとホタル”好きですか!?名字が飛鷹で同じだったもので。 (2018年1月4日 0時) (レス) id: 31a5141faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作成日時:2017年11月10日 0時

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