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story12 ページ14

「………ろ、…起きろ、A」



何処かで名前を呼ばれている気がしてふわふわと夢見心地の世界から現実に戻される感覚。



『…ん。あれ?はじめ兄…』



岩泉「爆睡だったな。飯できたから行くぞ」



寝癖が付いてたのだろうか。前髪を優しくすいて直してくれるはじめ兄はホントにイケメンだなぁ、なんて思う。




…それから階段を降りて美味しい匂いに誘われてか寝惚け眼から一気に、空腹を感じた。



………………………………



『ん、ごちそうさまでした。』



ぱん、と手を合わせて挨拶をしたあと、食器を台所へ運ぶ。



『それじゃぁ、そろそろ帰ろうかな。おばさん、お邪魔しました。ご飯、美味しかったです(ふわ』



笑っておばさんに挨拶をすると



「ふふ、Aちゃんならいつでも大歓迎だわ〜。またいつでも来てね」



と、優しく笑ってくれた。



岩泉「んじゃ、母さん。A送ってくっから」



私は荷物を抱えて、もう1度おばさんにぺこりとお辞儀をした。



『お邪魔しました』



…パタン



玄関の扉を閉めて、はじめ兄と並んで歩く。



『あ、そうだ。今日会った国見君と、金田一君て、バレー部なんでしょう?はじめ兄の後輩?』



岩泉「ん?ああ。」



ちょっとした興味本位で聞いてみる。



『どんな子達?』



岩泉「国見は基本無気力だな。金田一はすげー素直、だな」



後輩のことを話すはじめ兄は楽しそうで、ちょっと羨ましかった。バレーのことをいつも話してくれるはじめ兄も同じ顔をしてる。


はじめ兄の話を聞いていると、バレーって楽しそう、とまで思ってしまう。



『私も、バレー。やってみようかな…』



ポツリとこぼした独り言をはじめ兄は聞いていたみたいで、



岩泉「めずらしいな。Aが自分からなにかやりたい、って言うのは。」



と、嬉しそうに笑った。



岩泉「んー。でもAはどっちかっていうと選手よりマネージャーの方が向いてそうだけどな」



『まねーじゃー?』



私がはじめ兄の言葉を繰り返すと、はじめ兄はおう、と言って私の頭をくしゃりと撫でた。



岩泉「サポート、っつうか、Aは人のことよく見てるから向いてんじゃねぇかと思ってよ。まあ、お前なら選手もいけそうだけどな」



うーん、と頭をひねりながら今日あったバレー部の顔を思い出していく。


…なんだか楽しそうだったな。



そんなことを密かに思った。

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sora(プロフ) - Eileenさん» えええ!更新できていないのにそんなお優しい言葉を…!ほんとにありがとうございます!嬉しすぎる限りです笑暖かいコメントありがとうございました(о´∀`о) (2020年8月12日 13時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
Eileen - 凄く面白いです!!貴方は神ですか?!?! (2020年8月12日 6時) (レス) id: 637a950f3e (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 闇雲さん» はい!そうなんです。つばさとホタルが好きで名字もそこから考えさせてもらいました!気づいてくれる方がいたとは驚きです!嬉しいです♪お話を読んでください本当にありがとうございます! (2018年1月4日 8時) (レス) id: c712f6a0e8 (このIDを非表示/違反報告)
闇雲 - あの!!大変失礼いたします!!違ったらすみません!!もしかしてですが、“つばさとホタル”好きですか!?名字が飛鷹で同じだったもので。 (2018年1月4日 0時) (レス) id: 31a5141faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作成日時:2017年11月10日 0時

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