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story9 ページ11

岩泉「だから暗くなってから一人で歩くなって前も言っただろ?それにAはすぐ迷うんだから、今日だって国見や金田一がいなかったら…!」



…はい、今帰り道で怒られ中です。


及川「岩ちゃん。それぐらいにしてあげないとAちゃん泣きそうだから!」


岩泉「…はぁ。わかったよ。…強く言って悪かったな。俺が疲れてるからとでも思って来てくれたんだろ?でも、暗くなってからは危ないからこれからはやめろよ?」


はじめ兄に真っ直ぐな目で見られて不器用な手で優しく頭を撫でられた。


私は頷きながら潤んだ目を擦った。


はじめ兄は「よし。」と言って笑うと、


岩泉「ほら。一応、及川にも礼言っとけ。」


と言った。私も及川さんの目を見て、


『…えと、心配、してくれて、ありがとございました。』


そう言ってぺこりと頭を下げる。


及川「いいよ!俺より岩ちゃんがめっちゃ心配してて面白いくら…いたたっ!何するのさ岩ちゃん!」


岩泉「あ"?」


及川「ごめんなさい!!………」


二人のやりとりに思わずくす、と笑っていると、及川さんに見られている気がして目線を向けると目が合った。


『…?』


及川「…Aちゃんってさ…。めっちゃ可愛くない!?岩ちゃん!?」


『えっ…』


思いもよらぬ言葉に驚いてしまう。

それに、それを言うなら及川さんの方がよっぽど顔が整っている部類、つまりイケメンに入るのではないか。


それより、


『…はじめ兄、顔、怖いよ?』


はじめ兄の服の裾をきゅっと引いていうと、ポンと頭に優しい重みがかかり、


岩泉「ちょっとまってろ」


と言われ、頷いた。

そして、はじめ兄は及川さんに顎でクイッと路地裏を指した。


及川「ひっ!岩ちゃんごめんって!!別にナンパしようとしてたわけじゃ、ってぎゃぁぁぁぁ!!」


うん、聞かなかったことにしとこう。そうしてそっと耳を塞いだ。


そして…、及川さんとも別れ、はじめ兄の家に着いた。


『おじゃま、します…』


岩泉「おー。ってそんな畏まらなくても…笑」


はじめ兄に苦笑されながらも入ると、はじめ兄のお母さんが来て、優しく笑って、


母「おかえり。疲れたでしょう?ご飯はもうちょっとで出来るから待っててね。それまではじめとしばらくいてね」


と、いってくれた。


うん。やっぱり落ち着く。私も自然と笑顔になって、『うん。待ってるね』と言って叔母さんに向かって微笑んだ。

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sora(プロフ) - Eileenさん» えええ!更新できていないのにそんなお優しい言葉を…!ほんとにありがとうございます!嬉しすぎる限りです笑暖かいコメントありがとうございました(о´∀`о) (2020年8月12日 13時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
Eileen - 凄く面白いです!!貴方は神ですか?!?! (2020年8月12日 6時) (レス) id: 637a950f3e (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 闇雲さん» はい!そうなんです。つばさとホタルが好きで名字もそこから考えさせてもらいました!気づいてくれる方がいたとは驚きです!嬉しいです♪お話を読んでください本当にありがとうございます! (2018年1月4日 8時) (レス) id: c712f6a0e8 (このIDを非表示/違反報告)
闇雲 - あの!!大変失礼いたします!!違ったらすみません!!もしかしてですが、“つばさとホタル”好きですか!?名字が飛鷹で同じだったもので。 (2018年1月4日 0時) (レス) id: 31a5141faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作成日時:2017年11月10日 0時

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