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無事風雅と契約を済ませ、お花畑へ行くと、既にみんなはもう支度を終えたようで待ってくれていた。
そこには国中の妖が見送りに来ていてみんなを取り囲んでいた。
戦士「お前ら、本当にありがとう!」
戦士「また来いよ〜!!」
戦士「姫様を頼んだぞ〜」
戦士たちは口々に言ってみんなに擦り寄っていた。
ルフィ「おう!ってお前ら近ぇぞ!」
ゾロ「くっつくな!!」
ロビン「フフッ」
囲まれているみんなを見て微笑む。
するとルフィが気づいて…
ルフィ「…!あ!A〜!!」
…といって手を振ってきたので振り返してみんなに近寄った。
『…おまたせ』
そう言って笑えばみんなも優しく笑ってくれる。
そしてやっと出航となった時、
ハル「ほら、もうみんな離れてあげて?みんな出航するんだから」
…お母様の嬉しそうな声が聞こえてきた。
みんなはそれに従い、名残惜しそうに離れる。
ハル「ふふ、ごめんなさいね。でも妖は認めた相手しかスキンシップはしないのよ」
お母様はみんなにそう言って微笑むと、最後に私に向き直った。
『…お母様』
みんなが見守る中、お母様と見つめ合う。
ハル「…立派になったのね」
さらりと愛おしそうに頬を撫でられる。
そして優しく抱きしめられる。
すると身体を少し離したあとお母様が裾から何かを取り出して手渡してきた。
『…?』
不思議に思いながらも受け取る。それは本のように分厚く、とても使い古されたのか表紙が掠れている。
ハル「…アオイの日記よ」
『…!!』
お母様の言葉に目を見張る。
ハル「…これから貴方が世界を見て回るのならそれを持っていくといいわ。そして貴方がいいなら彼の夢を叶えてあげて欲しいの。読めばわかるわ」
驚きながらも私はただただ日記を強く握った。
そんな私に微笑んでからお母様は言った。
ハル「行ってらっしゃい」
その言葉を合図にどちらからともなくもう一度抱き合うとゆっくりと離れた。
『うん、行ってきます』
そして、これから乗る船、サニー号への階段を上がっていく。
やっと上まで上がると微笑んでいるみんなの姿があった。
ルフィと目が合ったのを合図に、ルフィは言った。
ルフィ「…出航だァァァァァァ!!」
その声とともに船は動き出した。みんなに見送られてその姿が見えなくなるまでずっと私も目に焼き付けるように見続けたのだった…。
少しの別れを告げて、私は新しい冒険と仲間に期待を膨らませた…。
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sora(プロフ) - 一輝さん» コメントありがとうこざいます!しばらくまた更新が止まってしまっていて申し訳ないです…。楽しみにして頂けているなんて嬉しい限りです。もう少しお待ちください!また更新をしますので!本当にコメントありがとうございました!(^^) (2020年4月12日 22時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
一輝 - とても面白かったです続きを楽しみに待っています (2020年4月11日 20時) (レス) id: 61bf71a8cd (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - akithin.さん» こちらこそ、更新をお待ち頂きありがとうございます!またコメントをして下さるとは思っていなかったので嬉しい限りです!これからも少しずつですが頑張りますのでよろしくお願いします(*^^*) (2020年3月14日 0時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新ありがとうございます!大変だと思いますが、頑張って下さい!! (2020年3月13日 21時) (レス) id: b194a9b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - akithin.さん» コメント本当にありがとうございます!過去話は特にたくさん悩んで書いたのでそう言っていただけて本当に嬉しいです!近々また更新を再開しようと思っています。更新停止になってしまっており、申し訳ないです…。少しだけお待ち頂けるとありがたいです! (2020年3月6日 6時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2019年6月23日 2時