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けれど、そうはならなかった…。
ｱｵｲ「お待ちくださいっ…!!」
お父様の声に辺りが静まる。
そして…
ｱｵｲ「どうか、それだけは…！」
そう言ってお父様は頭と手を地面に擦りつけるようにした。
戦士「!!」
ｶﾞｰﾌﾟ「!!!!」
天竜人「…貴様、わちきの言うことは絶対だと知らないのかえ…？」
ｶﾁｬﾘ…
…再び銃の先がお父様に向けられる。
けれどお父様はそれに臆することなく言った。
ｱｵｲ「もし…娘が助かるなら…私は命さえもいならないっ…!!」
ｶﾞｰﾌﾟ「!?」
ﾊﾙ「っ!!」
『…おとうさま…』
何が起きているのかわからない…。
ただ、ただお父様がいなくなってしまうような気がしてならないのだ…。
そして…
天竜人「…そうか。なら死ぬがいいえ」
『!?!?!?』
…心臓が止まった気がした。
けれど…
ﾊﾙ「アオイｯ!!」
…目に涙を貯めたお母様がお父様の前に立ちはだかった。
そして…
『…！みんな…』
私とお父様の周りを囲うように戦士達が立ちはだかった。
天竜人「…お前らも死にたいのかえ!?」
天竜人の気がたっているのがわかる。
…まだ小さい頃の私には不思議で仕方なかった。なぜ、この国で1番強いお父様があの人と戦わないのか…。けれど、まだ何もわからず小さい子供の私にはどうすることもできなかった。
…もう戦士達も海軍も政府も覚悟を決めたと思われた時。
ｱｵｲ「…みな、やめろ…！」
…血をぽたぽたと垂らしながらお父様が叫んだ。
ﾊﾙ「っ…」
戦士達も目を見開く。
ｱｵｲ「…王がいるから国があるのでない。“人”が生きていてこその国だ。そして…私達は先祖の言い伝え通りこの先生まれるであろう、姫を守らなければならない使命がある。…ハル、わかれ」
戦士を見渡して、最後にお父様はお母様を見た。…お母様は目に涙を沢山貯めてただ悔しそうに手を握り唇を噛むだけだった。
ｱｵｲ「…だが、最後の我儘だ。娘と息子たちだけは守りたいのだ。…だから私のこの命1つで娘が助かるなら喜んで死のうと思う」
戦士「…国王様っ…!!」
…お父様は微笑んだ。
…私にもただ一つわかる事があった。
それは、お父様が私を守って今から死のうとしていること…。大好きなお父様がいなくなるなんて考えられない…。
『…おとうさまっ!!』
ボロボロと目から雫が零れる。
…けれどお父様はそんな私を最後だと言わんばかりに強く、強く、抱きしめ微笑んだのだった…。
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sora(プロフ) - ありがとうございます！！今受験のため更新がこ出来ていなくてごめんなさい(>_<)もう少しお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年2月22日 0時) (
レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - すごい面白くて必死に読んでました！更新楽しみにしてます！ (2019年2月20日 18時) (レス) id: cb802c0a66 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！最近忙しく更新ができていなくて申し訳ないです(>_<)空いている時間に更新を頑張るのでまた読んでくださったら嬉しいです(*^^*) (2019年1月25日 21時) (レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 凄く面白かったです！続き楽しみに待ってます！頑張って下さい！ (2019年1月25日 12時) (レス) id: caa5a8f062 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 夏季さん» 本当に申し訳ありません。そしていつも応援して下さり本当にありがとうございます！ (2018年12月16日 17時) (レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2018年12月1日 18時
