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それから2年後…
Aが7歳のことだ。
喜ばしいことに1年前、Aには双子の弟ができた。
Aは2人をとても可愛がりこの日もお守りをしていたのだ。
けれど…
“人間なんて嫌いだ!!”
『!?』
“二度と捕まるものか!!!!”
『うわあぁぁぁ!!』
とてつもない声が頭に響いてくる。
ゆきの時とは比べ物にならないほどだ。
「A様!!」
普段叫ぶことの無いAの声に驚いて見張りの者が飛んでくる。
「すぐにアオイ様とハル様を呼べ！」
「はっ！」
“また捕まるくらいなら死にたい！”
声は止まらない。
痛い。辛い。そんな思いが胸に刺さる。
「A様しっかり！」
戦士が慌てている。
けれど私は行かなければならない様な気がした。
頭を押さえて立ち上がる。
「姫様！どうかご無理をなさらず!!」
戦士が泣きそうな目でこちらを見ている。
私は笑って言った。
『少しお花畑へ行ってくる。弟を見ていて』
「えっ?!」
そう言うと戦士の声も聞かず城を飛び出した。
「A様!!」
耳に聞こえる声も無視してひたすら走る。
妖が本気を出せばその身体能力にかなうものはいない。
数分でお花畑までつくことが出来た。
けれどそこには…
ｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ!!
『!?!?』
血だらけの白虎がいた。
鋭い目付きでこちらを睨んでいる。
体は大きく自分の2倍はある。
そして私の姿を見た途端目を変え、こちらに飛びかかってきた。
『!!』
《お前も人間かぁ!!殺してやる!!殺してやる!!》
あと数秒で噛みつかれる。
ｱｵｲ「Aｯｯ!!」
ﾊﾙ「いやあぁぁ!!」
後ろから追いついてきたお父様とお母様、戦士の気配がする。
けれど…
『こないで!!』
「「!?!?」」
そして…
『うっ!?!?』
ｶﾞﾌﾞｯ
ﾊﾙ「!?!?!?!?」
ｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
肩を噛まれた…。
ｱｵｲ「A!?」
痛い。痛い。痛い。
このままでは食いちぎられる。
でも…
「!?」
私は白虎の首へ手を回し抱きしめる。
『…痛かったね…辛かったね…！酷いことをされたね…!!』
ｱｵｲ「!?A?!」
涙がこぼれる。止まらない。
この子の声が胸に突き刺さる。
白虎はまだ私の肩に歯を突き刺したまま、今も噛み砕こうとしている。
着物に血が滲む。
それでもこの子に私の“声”が届くまで何度でも。
『私たちはあなたに“暴力”は振るわないし、あなたを“モノ”としてなんて扱わない…！』
届いて。
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sora(プロフ) - ありがとうございます！！今受験のため更新がこ出来ていなくてごめんなさい(>_<)もう少しお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年2月22日 0時) (
レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - すごい面白くて必死に読んでました！更新楽しみにしてます！ (2019年2月20日 18時) (レス) id: cb802c0a66 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！最近忙しく更新ができていなくて申し訳ないです(>_<)空いている時間に更新を頑張るのでまた読んでくださったら嬉しいです(*^^*) (2019年1月25日 21時) (レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 凄く面白かったです！続き楽しみに待ってます！頑張って下さい！ (2019年1月25日 12時) (レス) id: caa5a8f062 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 夏季さん» 本当に申し訳ありません。そしていつも応援して下さり本当にありがとうございます！ (2018年12月16日 17時) (レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2018年12月1日 18時
