【おそ松さん】ラ ッ キ ー ス ケ ベ【おそ松】【学生松】

▽ラッキー21 ページ27

｢ネーチャン今1人？
今俺ら暇なんだわ。付き合ってくんね？｣


｢…いや、ネーチャンって、私のことですか？｣


｢そーそー！！超美人さんじゃん！スタイルもすっげぇーいいしよ！俺らと遊ぼうぜ。｣









…これが、俗に言うナンパというやつなら。

軽く流せばいいだろう。




そう思っていた。









｢あ、いや…。私、人待ってるんで。
それに、ネーチャンって呼ばれるほどの年じゃないです。｣


｢じゃあその人も一緒でいいじゃん。どーせ女の子だろ？
てか、俺らより年上じゃねーのか？｣


｢年上に見えます？老けてます？？｣







やば、どんどん話が逸(そ)れていく…。

ナンパするやつとこんなべらべらと変な話してる奴、早々いないよね。






｢逆に年下なのか？｣


｢18歳ですけど。まだ高校生です。
やっぱり、そんな老けて…！｣


｢だから違ぇって！！
マジかよ！まあ、JKはJKでいいな。｣







違うなら、どういう意味なんだろうか。

そこだけが気になる！


大人っぽいってことでいいのかな！？

もう勝手に解釈する！

カラ松並にイタイけども。









｢まあ、老けてる老けてないはこの際どーでもいいからよ。俺らとな、ちょっとだけでいいんだ。
気持ちいいことしよーぜ？｣




こいつ、おそ松みたいな事言うな…。

おそ松２号って呼んでやろう。



すると、おそ松２号は私の腕を掴んで引っ張ってきた。

折角(せっかく)並んでいたのに、列からはじき出されてしまった。







｢ちょっと！！並んでたんですよ！？やめてください！！｣


｢いいから少し黙ってろ。｣




そう言いながら、おそ松２号は私の口を塞ぐ。

この時、こんな私でも思った。









＿＿＿怖い。




＿＿＿皆助けて…！









＿＿＿おそ松…ッ！









そんな時だった＿＿聞こえるはずのない声が聞こえたのは。


王子様かと思った。









｢…おい。｣


｢あぁ？｣









｢こいつからその汚ぇ手退けてくんね？｣




その目には、怒りが見え隠れし、光は宿っていなかった。









｢おそ松…っ！！｣

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