【おそ松さん】ラ ッ キ ー ス ケ ベ【おそ松】【学生松】

▽ラッキー8 ページ12

翌日の朝。



「みんなー！おっはよー！」



私は、松野家へと足を運んだ。




「……あれ？」





しかし、数分経っても誰も出てこない。





「まさか…みんな寝てたりして…。」




いやいや、まさかね。


今日は待ちに待った海行く日でしょ？


みんなのだーい好きなトト子の水着姿も見れるのに。


ありえないよね。



と、自分に言い聞かせる。





もう一回チャイム鳴らしてみるか。




「ってドア開いてる…？」




ここ一応都会だよ？

鍵開けっ放しにしてたら泥棒入るよ？





「ま、いーや。おっ邪魔しまーす！」




ここで入っちゃう私も泥棒の一員かも。


いや、断じて違う。


これはあくまでも幼なじみとしてだ。




家に入り、タッタッタッと見慣れた階段を駆け上がり、六つ子の部屋の前まで来る。



そして、思いきり襖(ふすま)を開け、大きな声で叫んだ。






「みんな起きてー！朝だよー！！」





…しかし、六人は起きる気配すらない。




「チッ、こーなったら…。」




よし、まずはおそ松だね。



内臓が口から出てくるのではないかと問いたくなるくらい、私はおそ松のお腹に全体重をかけて飛び乗った。




「ぐえほっ！？」




おそ松は、よく分からない声をあげて目を覚ました。




「あは、おそ松おはよ。」



「いや、おはよ。じゃなくて！
お前、何してんの！？」



「起こしに来たんだよー！」



「いやいや！今何時か分かって言ってんの！？

まだ夜中の3時！良い子はまだ寝てる時間！！」



「えー？まだそんな時間だったのー？
どうりで暗いし、みんな寝てるわけだねー！」





えへ、楽しみすぎて時間感覚狂ってるみたい。




「それに…。」


「それに？」


「お前、俺のどこ乗ってるか知ってる？」


「どこって…。」




お腹。そう言おうとした。


けど、自分が乗ってるところ見たらそんなこと言えるわけがなかった。




「……ぁ。」



「そ。俺の大事なムスコんとこ。
変なことされたくなかったらどこーね、Aチャン？」



「う、うん！ごめん！」




「いやいや、いいって。
まだ時間あるし、寝るか？俺の隣で。」




「え！？うん…！」






結局、私はおそ松の隣で寝た。





寝る前に、





『そ。俺の大事なムスコんとこ。
変なことされたくなかったらどこーね、Aチャン？』





あのセリフが何回も再生されたのは、とてつもなく色気を感じたのは、どうしてだろう___

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