検索窓
今日:8 hit、昨日:7 hit、合計:5,366 hit

プロローグ ページ1

2月某日、とあるスタンドについて調査すべく、アメリカのテキサス州ダラスへと足を運んだジョセフ・ジョースターは、到着初日からとんでもない拾い物を得た。

事の顛末を説明しよう。
ダラスの空港へ降り立ったジョセフは、送迎の車を探そうと目線を移していた途中、ゴミ箱の横にゴミ袋を置いていく女が目に入った。

女は止めていた車にさっさと駆け込んだかと思えば猛スピードで走り去り、あっという間に見えなくなってしまった。

ただのゴミであれば特に気にするものではないが、ジョセフはやけにそのゴミ袋が気になり、駆け寄って開けてみると、小さなそれがいた。

土や埃で汚れた体は痩せ細っており、呼吸をしていることが奇跡と呼べるほどであった。

特にその時その時の縁を大切にするジョセフは、先の拾い物を無碍にすることなど到底できず、目的地である知人の施設へと持ち帰ることに決めた。

送迎の車が見えたところで、拾い物を抱きかかえながら勢いよく乗り込み、ジョセフは急ぐよう運転手に伝える。

漸く施設へ到着し事情を話すと、急なことにも関わらず、知人は嫌な顔一つせずジョセフ達を迎え入れてくれた。

知人の部下が慣れた手つきで優しく汚れを落とした後、柔らかなタオルで丁寧に包み込み、食事を摂らせる。

暫くして少し落ち着いた頃に精密検査が行われたところ、栄養失調の他にとある事実が発覚してしまった。

「さてこの子のことだが…」

「ジョセフ様、私が養子として迎え入れてはいけませんか」

知人の申し出により、拾い物の処遇が迅速に決定した。




この拾い物がジョースター家の重要人物になるのは少し先のお話。

設定→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
37人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みかんどっとこむ | 作成日時:2021年7月27日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。