貴楽「「貴方/お前が兄貴だなんて、絶対認めません/ないアル!!!!」」沖神「「こっちの台詞でさァ/だヨ」」

124話　恐怖 ページ34

遊「どこ行ってた？」



貴「外で反省してました……」



家に入るとすぐこれ。



遊「あぁ!?ざけんな!!!
男と逢い引きしてたじゃねぇか!!!」



貴「………」



逢い引きじゃないし……



てか、何で知ってんの？



まさか、見てた？



遊「腕出せ」



貴「え…」



遊「腕出せっつってんだろ!?
さっさと出せ!!!!」



グイ!!



貴「いや…」



遊「抵抗すんのか？
私に歯向かうのか!?」



片方の手には注射器が握られている。



貴「嫌だ!!!」



遊「待ちやがれ!!!!」



あの人の隙をついて逃げた。



大人と子供じゃ勝てるわけない。



すぐに追い付いてきた。



ガシ…



貴「離して!!!嫌だ!!!」



遊「うるせぇ!!!」



遊呼さんは私の腕に注射器を刺した。



貴「う…ああ…」



中の液体が入ってくる。



気持ち悪い、くらくらする。



液体のせいで体が麻痺して、その場に座ってしまった。



遊「これでいい…
お前は私の可愛い“お人形”ちゃん…
良いご主人様探そうねェェ？
キヒヒヒヒヒヒ……」



伸ばしてくる手すら払えない。



嫌だ、これ以上は嫌だ。



誰か、助けて……









「止めろ!!!!」

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