貴楽「「貴方/お前が兄貴だなんて、絶対認めません/ないアル!!!!」」沖神「「こっちの台詞でさァ/だヨ」」

122話　暴力 ページ32

遊「まただよ!!!
外へ出るなと言ったでしょう!?」



６歳になった私に、遊呼さんは暴力を振るった。



そんなの６歳の子供に分かる訳がない。



貴「何で出ちゃ駄目なの？」



なのに、あの人は……



遊「汚れるからに決まってんでしょ!!!
ったく、使えねぇ奴!!!!」



と言って頬を全力で叩く。



宇宙最強の種族が、人間の子供を殴ればそりゃすごい音がする。



バシン!!!



ガタァン!!



貴「うわあああああ!!!!」



痛くて、痛くて、ただ泣くことしか出来なかった。



遊「うるさい!!!!
泣くんじゃねぇよ!!!!」



泣き止まないと腹を蹴ってくる。



ドカ…



ガシャァァン!!!!



貴「うう……うあ」



だから、誓ったんだ。



『ここを出る』『この人から逃げる』



その目標に向かって頑張った。



出来るだけ泣かないようにして、



あの人の命令は出来るかぎり聞く。



そんな生活が6年ぐらい続いた。



12歳になってから、あの人の様子が可笑しくなっていった。



何もしてないのに、皿を投げて来たりとか……



何もしてないのに、頭を床に叩きつけられたりとか……



様子が可笑しくなっていた。



私はある日外に放り出された。



冬だったから、とても寒かった。



そこに、一人の男の子が居た。

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