116話 真実 ページ26
神威side
組んでいる腕が微かに震えていた。
Aを抱きしめた。
壊れないように、優しく。
そして、思い出した。
栗毛で、目が赤いやつ。
確か、真撰組のソウゴだっけ?
そっくりだ。
もし、Aの兄がソウゴだったら…
俺らの“裏切り者”になる。
聞いてみないと分からない。
神「Aって裏切り者でしょ?」
貴「は?」
神「その髪と目の色。
あのソウゴと同じだヨ?」
貴「………」
Aは黙って下を向いていた。
神「どうなの「い…ないで…」え?」
貴「言わないで!!!
私をあいつと一緒にしないで!!!」
叫んでるAの目には
涙が溜まっていた。
貴「そう言われるのを恐れたんだよ。
髪と目の色を隠さないと…
だってそうでしょう?
そのまま行けば、どうせ「真撰組の沖田の妹だから」って言って入れないでしょう?」
Aの口から
「沖田の妹」
が出た瞬間、確信した。
神「そうだったんだ……
ごめんね、疑って……」
貴「もう良いの。
私、ここ辞めるから」
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CLOVER - 面白いです! もう続き書いてくれないのですか…? (2017年12月26日 21時) (レス) id: 48523fc530 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーにゃ - 凄く面白いです!更新楽しみにしてます、頑張ってください! (2016年11月13日 7時) (レス) id: 5be693ca38 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - 続き気になります! 頑張ってください! (2016年1月27日 19時) (レス) id: 3335c68a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美神 | 作者ホームページ:http://mーninwwwuza
作成日時:2015年9月6日 23時