貴楽「「貴方/お前が兄貴だなんて、絶対認めません/ないアル!!!!」」沖神「「こっちの台詞でさァ/だヨ」」

106話　風の行方 ページ16

神威side



ドンドン!!!!



神「誰？」



叩き方が荒い奴だなと思い



ちょっと低めの声。



フ「神威さん!!!私です!!!」



神「何かあった!?」



いつも冷静なフランが



慌てていて



泣きそうな声が聞こえた。



神「早く入ってヨ。
どうしたの？」



ガチャ…



フ「そ…それどころじゃ…ﾋｯｸ
お姉さまとﾋｯｸ…Aさんがぁ…ｸﾞｽ」



この状況でAなら大丈夫とは思えない。



いくら、宇宙一強いAでも……



子供になっていれば、話は別だ。



神「さ、泣き止んでヨ。
とにかく、行こう!!!」



フ「はい!!!
お姉さまの事ですから、多分……」



と固まったフラン。



神「今度はどうしたの？」



フ「風が……」



神「風がどうしたの？」



フ「姉上は私と同じく、
風を使って攻撃するはずなんです!!!
さっきまで風の音が聞こえたのに…









風の音が聞こえないんです」



これはヤバイ。



フローラにも何かあったって事は



Aも無事ではないかもしれない…

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