【ハイキュー】やったね、女の子は顔じゃないらしいよ。

39　決めるのはあなたです ページ19

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テストまで残りあと何日か。


テスト勉強と部活の両立に励む日向くんと影山と田中さんと西谷さん。

それを相変わらずの含み笑いで眺める私は彼らとは全くの他人です。

そうでありたい。







「…お前、勉強そこそこできたよな」

『教えてくれって？影山くん、私がそんないい人に見えるかい？』

「……見えねぇ」

『そこは嘘でも見えるって言うんだろーがよクソが』



なんでも正直に言えば許されると思うなよ。


今更ハッとしたように「見える！」と言った影山というクズに

私はしばらくシカトしようと決意した。



毎回テスト勉強を少しもしくは全くやらない私。

授業少し聞いてりゃ半分は取れるし。


それでも私は得意教科と不得意教科の点数の落差が激しく

たまに赤点をとったりしてなくもない。


英語とか滅びろ。

日本は鎖国するべし。


数学も数字や記号見るだけで嫌になったりもする。



まぁ今回は赤点取っても補修で遠征に行かなくてすむ、

というお釣りがくるからテス勉はしないでおく。









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「ね、ねぇAちゃん」

『どしたの、仁花ちゃん』

「こんな質問、変かもしれないけど…、」



部活中。


今は仮入部だけどマネージャーとして入ってる仁花ちゃん。

そんな彼女が不安そうな顔で私に声をかけてきた。


私は『うん』と返して仁花ちゃんの話に耳を傾ける。



「Aちゃんはさ、どうしてマネージャーやろうと思ったの？」



そして盛大に吹いて咳き込んだ。

マジか、それか。


そんな咳き込んでる私を見て警察を呼ぼうとする仁花ちゃんを慌てて止めた。

止めて。せめて救急車にして。



ともかく、



『……あー…私はね、』



半ば強制入部したんだよねー、そう言おうとしたけど止めた。

そんなこと言ったら駄目な気がする。


ないと思うけど仁花ちゃんまで中途半端にしてしまうわけにはいかない。

仁花ちゃんはお母さんの言葉で入部することを迷ってるらしいし。


なんて言えばいいの。





『……なっなんとなく、好奇心でかな？』



言葉が思い付かなかったためそう言って誤魔化す。


けれど仁花ちゃんの表情は結構真剣だったので罪悪感。

私ホント悪女。ごめん。


けど、「清水先輩も似たようなことを…」

と呟いた仁花ちゃんに私は首をかしげといた。





そして次の日。

私は仁花ちゃんから正式に入部することを告げられ、抱きついた。




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