【文スト】早い者勝ち【太宰治】

番外編 25回目【初デート】＊ゆちよきし様リク ページ30

Aside



A「これと、これ、どっちが良いかなあ」



ただいま、服選び中。

今から初デートなるモノに行くのだが、全く決まらない。


時間が迫ってくる。





A「ああもう！こっちで良いや！」


強引に選んで決めたのは、白いフレアスカートだった。



A「時間が……！」


腕時計を確認しながらドアをバタンと閉める。


急がないと。









太宰side




A「太宰、さん！……待ちましたか？」


聞き慣れた声を掛けられて振り向く。



太宰「………いや？待ってなんかないよ」


そう言うと、安心したような表情を浮かべた。









どうしよう。Aが可愛い。


他の男の視線を感じる。


心配になり横を盗み見ると、Aはこっちに気づき、にこりと笑った。




そんな顔、他の男に見せないでよ？

私の言葉は届かない。





Aside




一日中歩き回り、足が痛くなりだした頃、携帯が鳴った。


A「あ………。首領から。」


緊急任務か何かだろうか。


太宰「出てきたら？」

A「ええ、待っててください」




そう言い残すと賑やかな道から外れ、少し暗い路地裏へと入って行った。



A「はい、首領」

森〔あ、Aちゃん？ちょっと困った事があって…〕


明らかに声のトーンが下がった首領に焦る。


A「……どうしました？」


おずおずと、訪ねる。

森〔それが………エリスちゃんの機嫌が直らないのだよ！ねえどうしたら良いと思う！？あ、やっぱり新しい服を買ってあげた方が良いのかな！？それともケーキ？とにかく困っているんだよ！どうすればい(ブチッ)〕


強制的に切る。

不安になって損した。

首領タイミング悪い…。



来た道を引き返し、太宰さんの元へ向かう。


そしたら。



太宰さんは、たくさんの女の人に囲まれていた





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