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救いの両手28 ページ5

矢張り、その人には気付かれていた。


「え、乱歩さん?」


笑顔が消えた乱歩さんに何かを感じたのか、敦君が警戒したのが伝わる。


「敦君、その猫の事なんだけど」


「え?あ、はい猫さんが如何かしたんですか?」




気付けば路地裏に入っていて、人気は全く無い。



「少し気になってたんだよね、その猫の行動が。何で太宰だけ避けるんだろうってね。社長は猫好きだけどよく猫に逃げられる。でも逃げなかった。それに、僕の言葉を理解していた。」


「あ、確かに………。何か喋ってと乱歩さんが云った時、凄く鳴いてたし、太宰さんだけ凄く避けてました」


「そう!其処だよ。其処が不思議なんだ。まァ僕はこう思ったわけ。」


どうやら王手を掛けられてしまったらしい。


「___異能無効化されたくなかったんじゃないかってさ」


拙い、これは相当拙い。

ほぼ正解だ。本当に凄い異能力………否、推理力だ。

たった一日でそれが判るなんて。まあボロを出したのは私だけど。


「ねぇ、そうだろう?差し詰め、ポートマフィアの飼い猫って処かな」

『………なーお《…………御見事。》』

「!!今、御見事って………!っじゃあ本当にポートマフィア?!」


「その黒猫の姿は異能力だろう?解きなよ、爐修讚瓠





_____ああ、本当に。



_____この文豪達は。


狄祐屬北瓩辰浸、姿を隠せる外套と帽子をを


ふわり、風が巻き起こり、景色がゆらゆら揺れた。

バサ、と外套が翻った音に伴い、喉の渇きが一気に失せる。


『___本当に御見事ですね。探偵社の御二方』

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- 更新読みましたー女子キャラの会話に和みましたー次の更新も楽しみにしてますー (2016年12月11日 0時) (レス) id: b5991fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
キジトラ(プロフ) - 藍さん» 毎度見ていただいて、ありがとうございます(o^−^o)頑張りますね*\(^o^)/* (2016年12月10日 20時) (レス) id: 7a1a6ed2e9 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新読みましたー銀ちゃんマジ可愛いですー本当待ってましたー中也さんの出番はまだですかー?まぁいつでも良いのでー更新頑張ってくださいー待ってますー (2016年12月9日 18時) (レス) id: b5991fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
- 更新読みましたー女子会可愛いですーでもーミーの個人的にはー銀ちゃんが好きですー中也さんの活躍楽しみにしてますー更新頑張ってくださいー (2016年12月2日 3時) (レス) id: b5991fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
翟虎猫(プロフ) - 藍さん» ありがとうございます(*^^*)もっとかっこよく書けたら良かったんですけどね………(´ヮ`;)更新頑張ります! (2016年11月20日 21時) (レス) id: 7a1a6ed2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルフ | 作者ホームページ:アルフ  
作成日時:2016年10月24日 2時

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