少々意地悪警報【孤爪研磨】

警報解除 ページ20

研磨と付き合いだしてから、もう一週間が経った。

　
私を嫌がらせしていたこわーいお姉様方も、無事制裁を受けたらしく、同じクラスの加賀先輩や黒尾先輩は、


大人しすぎて怖い、とかなんか訳の分からないことを言っている。


神田さんは残念ながら転校してしまったけれど、きちんとそれを悲しむ友達はいたようだった。


私のクラスでも、盛大に祝福された。「名物カップル誕生だ」だとか叫んで。


ちなみにそいつは今までの浮気野郎だったらしく、きちんと私からも制裁をしておいた。





カップルになってから、堂々と研磨がくっついてくる。


廊下や校舎の外となれば話は別だが、教室の中ならば、教師がいようが他クラスの子が見ていようが、


ところ構わずくっついてくる。


それをかわいいとか思っている私は、もう完全に独自されている。完敗。





ちらほらとケンカをしても、きっと、いや絶対仲直りする。


それくらい、お互い相手が好きなはず。





今日も、研磨と微笑み合って、始業のチャイムが鳴る。

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