純白ブルース 【吉沢亮】

■闇夜にしずめ ページ12

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時計の針が進む音だけが聞こえる。
ベットに寝転がると脱力感に襲われて、そのまま眠ってしまいそうになった。



プルルルル＿＿

慌てて画面を見ると、さっきまで一緒にいた彼の名前が表示されていて少し戸惑った。





「 "もしもし？" 」


『 ……なに、』


「 "電話するって言ったじゃん" 」


『 ……うん 』




凄く真剣な目だったから中々逸らせなかった。
フリじゃなくて、本気だなっていう目。

言い逃れできないっていう目。




「 "マジで一瞬心臓止まったんじゃないかってぐらいビビった" 」


『 うん 』


「 "何があったの？" 」


『 ……何も、』


「 "嘘つくなよ？" 」


『 …… 』


「 "……" 」


『 ……ごめん 』




今にも萎れそうな頼りない声が情けなく部屋に残った。
耳の近くで感じてる沈黙が苦しい。




『 嘘ついた、 』


「 "……ん" 」


『 ごめん… 』


「 "なんで謝んの。怒ってないし" 」


『 ……ごめっ、 』


「 "……A？" 」





近くに感じるのに、凄く遠い。

なにもかも






『 吉沢さんっ…… どうしよう、 』


「 "え？" 」


『 私……っ、 』




　
苦しくて、寂しくて




「 "っ……A？どうし『 やめたい… 』えっ？ " 」





涙が止まらないの





『 もうお芝居やりたくないっ…… 』


「 "っ、…… " 」


『 やりたくないよっ…… 』


「 "…… " 」


『 気力がないしっ……意欲も湧かなくて………でも…このままだったら他の人に置いてかれそうで……怖くてっ……苦しいの、』





涙と嗚咽が入り混じって、言葉になってるかすら分からない。


何もしたくない

ベットの上で安らかに眠りたい




『 ごめん… 』


「 "は？いや、ちょっ、" 」


『 ホントごめんっ 』




そっと赤いボタンを押すと、また静寂に包まれた。

ホントにごめん
迷惑かけたくないのに



布団の中に潜るとだんだん気持ちが落ち着いてくる。
もうずっと夜のままでいい







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どうも。まりもです。


ここまで読んで下さって有難うございまっす！
ずっと暗い感じでホントごめんなさい
あと何話かは続くでしょう……

高評価やお気に入り登録ありがとうございます！
ゆるい感じでやっておりますが
凄く励みになってます(*´-`)

こんなやつですが、これからも何卒よろしくお願いしております。



まりも




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