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双子の喧嘩8 ページ11

二階堂side


二『ん…』

目が覚めるとそこはベッドの上だった。
そしてベッドに寄りかかって寝ている人が1人。

二『わったー…』

横『んー……あニカ目、覚めた？』

二『うん』

横『たぶん貧血だと思うんだけど、どこか具合悪いとことかある？』

二『ううん、大丈夫。』

たしかにクラっとした気がする…
あんまり覚えてないけど。

横『そっか。でもまだ顔色よくないから安静にしてなね。』

二『うん。…あのさ、他のみんなは？』

横『あー。宮田と玉はラジオで、健永と太輔と北山は健永の部屋にいるよ。』

二『千賀の部屋？なんで？』

悪い予感がした。

横『健永体調崩しちゃったんだよねー。熱も割と高いみたい。』

あー、予感的中。

二『見てくる…！』ﾌﾗｯ

横『ほらニカは安静にしてないと。横になって？』

二『でも…』

千賀大丈夫かな。
しんどいだろうな、
泣いてないかな、あいつすぐ泣くから。

横『行くならもうちょっと休んでからね。』

あ、でも俺今千賀と喧嘩してるんだった…
千賀にとっては俺なんてもういらないのかも。

二『…やっぱ行かない……』

横『へ？なんで？心配なんでしょ？』

二『でもあいつにとって俺は必要ないと思うから。』

横『そんなことはないよ。』

二『なんで言い切れるんだよ！』

横『だって健永、自分も体調悪い癖にニカの心配ばっかりしてたんだよ？』

二『えっ…』

横『車でもさ、ニカは大丈夫なの？って何回聞かれたことか…笑 寝てた方がいいのに全然寝なくてさー、困ったさんだよねぇ』

千賀…そうだったんだ…

横『2人に何あったかは分かんないけど、お互い元気になったら伝えたいこと、伝えてみれば？』

千賀に伝えたい事…

二『うん、そうする！』

仲直り、出来るといいな。

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