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痛いの痛いの飛んでいけ4 ページ5

二階堂side

お粥半分も食べてくれたのは嬉しい。

横尾さんにレシピ聞いてよかった！



二『千賀……お皿洗ってくるね』

声をかけて寝てるのを確認し、俺は下に降りた。




プルルルル

ちょうどお皿を洗い終わった時誰からか電話がかかってきた。

二『もしもーし』

北『よ！』

二『なんだミツか。何？』

北『なんだとはなんだ。いや、千賀の具合いはどうかなーって思って。』

二『今はお粥食べて寝た。』

北『お粥？作ったの？』

二『そうだよ。』

北『どーせ横尾さんに聞いたんだろ。笑』

二『そうだけど…ね、もう切っていい？』

北『千賀寝てんならいーじゃん。』

二『…何？暇なの？』

北『別に。』

かまってちゃんかよ。

北『あ、お粥どんくらい食べた？』

二『半分』

北『結構食べたなあいつ。普段風邪引くと食欲無くすのに。』

二『治ってきたんじゃん？』

北『そうかもな。ま、あまり目を離すなよ。』

二『…ミツの電話のせいで今目離してるんですけど。』

北『今一緒にいないの？』

二『俺今下にいる。』

北『早く戻れよ。……あ、俺そろそろ行かなきゃ。じゃあな！』

二『ちょっ……切れた。』

なんなのあの最年長は！？


よし、戻るか…と後ろを向くと

二『うわ！！！』

千賀がいた。

二『びっくりした……千賀何してるの？』

千『…』

二『千賀？』

千『…』ﾌﾗｯ

千賀が俺の方に倒れかけた

二『おっと…千賀…？』

千『…ｯﾊｧ…ﾊｧ』

顔を覗き込んでみると目がウルウルしていて息も荒い。

まさか…

二『熱測ろ』

千賀をソファに寝かせ体温計を慌てて取りに行った。



ピピッピピッ

二『うわ…』

画面には38.6という文字

二『ちょっ、ベッド行こう』

千『や…ﾊｧ…ﾊｧ』

二『なんで？しんどいでしょ？』

千『にか…いなくなっちゃう…ﾊｧﾊｧ…』

あ…

二『ごめんね。お皿洗いに行ってて…そしたら電話が掛かってきたから話しちゃってた…ごめんね』

千『も、1人にしないで…』

二『うん。1人にしないよ。だからベッド行こ？』

千『う、ん…ﾊｧﾊｧ…』



千賀を支えながらベッドまで連れていくと相当しんどかったのか、すぐに眠った。


ハァハァと荒い呼吸をしながら眠っている千賀を寝顔を見ながら俺は色々と考えていた。

いつから具合いが悪かったのか。

いつから俺の後ろにいたのか。

なんで俺に声を掛けなかったのか。


色々と考えてみるが、わからない。

…ただただ申し訳なさすぎる。

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