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Nくんノロウイルス3 ページ31

二階堂side

二『んん…』

腹痛に襲われ目が覚めた。

俺はいつの間にか眠っていたらしい。

スマホをあけるとゲームの画面が出てきた。

二『そっかこのゲームしてたんだった…痛っ…』

そうだお腹痛くて起きたんだった、とまだ寝ぼけている体を起こしトイレへ向かった。





しばらくトイレに籠り、目が覚めていくと同時に吐き気も催すようになってしまった。

二『ﾊｧﾊｧ…気持ち悪い…どうしよう…』

横尾さんを呼ぼうにも寝ぼけていた俺は手ぶらでトイレに来てしまい、スマホが手元になかった。

気持ち悪いため大声で呼ぶこともできなかった。


二『横尾さん…助けて…ﾊｧｯﾊｧ…』




トントン

どれくらい経っただろう。

俺にはすごい長い時間に感じたが、トントンとドアを叩く音で意識を取り戻した。

俺がトイレで寝てしまったのか…と軽いショックを受けているとまたトントンと音がし、

横『にか？大丈夫？』

横尾さん…いや、神様の声が聞こえた。

二『神様…』

横『神様…？大丈夫じゃなさそうだね。開けてもいい？』

二『うん』

ダメと断っても開けてそうなくらい返事に食い気味でドアが開いた。

横『おっと…気持ち悪くなっちゃった？』

二『うん…あとお腹も痛い…』

横『そうか…どっちもまだ出そう？』

二『分かんない…』

横『じゃあ一旦部屋戻ろうか。ここに籠ってるだけで気分悪くなりそうだからちょっと気分転換しよう。』

そう言って横尾さんは俺を支えて連れてってくれた。

二『ありがと…』

確かにトイレにいるより少し気が楽になった気がする。


二『ねぇ横尾さん…』

横『ん？』

二『なんで助けに来てくれたの…？』

横『俺1階にいたんだけどさ、トイレに入る音が聞こえてきたからあ、にかトイレ行ったなーって思ってたの。』

二『…』

横『別に最初は気にしてなくて本読んでたんだけど、あれ？そういえば出てきた音聞こえてきてないなーと思って。俺が本に熱中しすぎて聞こえてなかったのかななんて思ったんだけど、にかの部屋覗いてもいなかったからやばいってなった。』

二『神様だ…』

横『さっきからそれ何なの？笑』

二『俺トイレで横尾さん助けてーって思ってたの。そしたら本当に助けに来てくれたでしょ？…だから神様なの』

横『ははっそっか。笑 まだ腹痛と吐き気する？』

二『少し…』

横『病院行こっか。』

二『うーん…』

横『用意するから待っててね』

二『…はぁい』

ずるい。はいって言うしかないじゃん…

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