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心の支え ページ17

藤ヶ谷side

ツアーが終わりほっと一息着いたのもつかの間で、俺はすぐにドラマ撮影と舞台稽古が始まった。

監督『そこ何か違うなぁ。もっとこう…』

藤『すみません。もう一度やらせてください。』


キスマイの中では何でもソツなくこなすが今は失敗ばかりだった。




昨日の失敗を引きずったまま迎えた今日は7人での撮影だった。


藤『はぁ…』

北『…大丈夫？』

思わずため息が出てしまっていたらしい。

気づけば隣にいた北山に心配そうに見られた。

藤『ん、あぁ大丈夫。』

そう返事をすると北山は雑誌に目線を戻した。



何だよ。

いつもなら1人で寝てるじゃん。

何で今日に限って…


誰かがこっちに向かってくるのを感じ顔を向けると、ニカがニヤニヤしながらこっちに向かってきていた。

二『お二人さんめずらしいね〜』ﾆﾔﾆﾔ

藤『別に。』


俺ら藤北はいわゆるビジネスパートナーなわけで、普段から宮玉やニカ千みたいにベタベタしてるわけではない。

むしろ北山とはあまり話さない方だ。

まぁ北山自身普段はあまり話す人じゃないんだけど。

だからこうしてプライベートで2人でいるっていうのがすごくめずらしいことだ。


こういう普段を知ってるのにニカは藤北推しらしい…

だから今ニカがニヤニヤとしていて俺的には困る。

不幸中の幸いなのは健永が今ここにいないこと。

ちょうど宮田と玉と撮影に行ってるところだ。

健永も藤北推しとかわけわかんない事言ってるから、2人がここにいたらめちゃくちゃ騒いだんだろうな。


ただ俺からすれば不可抗力であって、2人でいたくているわけではない。

気づいたら北山が隣にいたのだ。

ただそこで俺が席を立つのもなんか嫌で結果こうなってしまった。


二『いやぁいいねぇ！楽しいねぇ！』

…なんだあいつ


そしてなんで北山は何も言わないんだ…

もーなんか頭痛くなってきたよ…



北『ねぇ…』

はぁやっとニカに言ってくれる…

北『藤ヶ谷さ、本当に大丈夫？』

…へ？俺？

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