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君を守るよ6 ページ23

北山side

あの日俺が過呼吸になった日からほぼ毎日のように嫌がらせが起こるようになった。


きっかけはすれ違いざまにドンと肩がぶつかっただけ。

スタッフ『っつ…』

北『あっ…すみません！』

スタッフ『大丈夫ですよ』

普通に笑顔で返してくれたからやっぱり勘違いだった。そう思ってた。


それからというもの、わざとらしくぶつかってきたり聞こえるように悪口を言ってきたり、俺は虐められていた。


2人もちゃんと考えてはいるらしく、絶対にメンバーがいる所ではやらなかったからメンバーは一切気づいていなかった。

俺が静かに耐えていれば大丈夫。

メンバーには迷惑はかけたくない。

そのうち2人も飽きてくる。

それまで…。



そう思っていたけれど身体は限界を迎えていた。

朝は頭痛が酷く、夜は中々寝付けなかった。

けど、薬を飲めば済むことだった。


だからまだ大丈夫。

そう思っていたのに今日は咳が止まらなかった。

そしてダンスも踊れず、今藤ヶ谷と横尾さんに手を貸してもらっている。



横『北山、もうすぐ家に着くからな。』

藤『渉急いでよ』

横『わかってるって。でも安全運転することのが大事。』

藤『そうだけど…』


あぁ、こんなはずじゃなかったんだけどな…

誰にも迷惑かけずに終わらせよう、そう思っていたのに。

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