同じクラスにはモテ男共がいる

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A「ふあ〜......」


教室に着き、大きな欠伸をひとつこぼした。


早起きは良くない。めちゃくちゃ眠い。


兵助「眠そうだな」


A「早起きしたからな」


アイマスクをおでこに付け、兵助の問いかけに答えた。


A「ねる」


アイマスクを下げ、目をつぶった。


兵助「おやすみ」


サラサラと髪の毛を撫でられた。


同性に頭撫でられるのは、変な感じだ。


でも、嫌な感じはしなかった。


兵助「かわい」


竹谷「はよ......A、寝てるのか」


兵助「ああ。どうやら早起きしたみたいで、眠いらしい」


竹谷「そうなのか」


A「ふす.......」


竹谷「Aのアイマスク、変なセンスしてるよな」


兵助「どこで買ったんだろうね」


Aのアイマスクには『起きてます』って書いてある。

たまに変なセンスしてるんだな、Aは......


木下「おまえらー、席つけー！」


兵助「A、木下先生来たよ」


A「んぁ？ん〜......」


ゆさゆさ揺すっても起きる気配がない。


兵助「A、A！」


木下「....兵助」


兵助「は、はい！」


木下「寝かせておいてやれ。今日は大して重要な知らせもない。早起きしたからな、眠いんだろう。授業前まで寝かせてやりなさい」


兵助「あ、はい」


なんで、Aが早起きしたの知ってるんだろう。

それと、なんで一瞬、顔が綻んだ？


変なの。


三郎「なんか、知ってそうだな、木下先生」


雷蔵「だね」



後で聞いてみよう。

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