同じクラスにはモテ男共がいる

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A「すかー......」


尾浜「今日一日、寝っぱなしだね」


楓「早起きしたから」


竹谷「早起きの代償がデカすぎるんだよな」


三郎「なんで早起きしたんだ？」


楓「木下先生ってさ、朝早いじゃん？」


竹谷「ああ、そうだな。生物小屋見てるから、朝はめちゃくちゃ早い」


多分あの人八時開門なのに、七時くらいからいる。

それくらい朝早いんだよな。


楓「この前水族館行った時、Aと俺とで木下先生にお土産買ったの」


五人「えっ！？」


楓「？」


三郎「お前らそんなに木下先生と仲いいのか！？」


楓「うん。中等部からなんか仲良いね。Aが特に懐いてるんじゃない？」


兵助「え、なんで！？」


楓「教えなーい」


雷蔵「楓の好きなクッキー買ってきたよ？」


楓「食べる」


雷蔵からお菓子を貰い食べ始めた。


雷蔵「で？なんで？」


楓「正直、俺あんまり覚えてないんよ。木下先生は多分覚えてる。直接聞いてみたら？」


多分、色んなことがわかるよ。


そう言って、クスリと笑った。


竹谷「色んなこと」


尾浜「聞いてみるか」


三郎「ああ」


ガタンと五人が立ち上がった。


兵助「行ってくる」


楓「行ってらっしゃい」


ひらひらと俺たちに手を振った。

俺たちは、教室を出て木下先生の元へ向かった。


楓「Aは、モテモテだねぇ」


A「んぁ....」



ヨダレを垂らして眠るAのほっぺをそっと撫でた。

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