茜色の空 前 ページ45
「見て!綺麗な茜色の空だ!」
「どうして茜色なの?俺は、オレンジだと思うけどな。」
彼女は優しくはにかんだ。
「人によって感じ方は違うと思うの。」
彼女は夕陽の方に指をさした。
「茜色だって感じる人もいれば、赤だって感じる人もいる。翼みたいにオレンジに感じる人だっている。人によって、感じ方は違うと思うんだ」
「そうかもね」
俺が中途半端に答えたのが気に食わなかったのか、彼女はむくれた。
「何よそれ。」
「…でも、言われてみると茜色に見えてくるかもしれない。」
今度は、笑みを含みながら彼女は言った。
「何よそれ」
彼女も、「でも、」と続けた。
「私も、言われてみるとオレンジに見えるかも」
俺たちは顔を見合わせて笑った。
俺は、こんな他愛もない事でも嬉しくて。
楽しくて。
「また見ようね」
「勿論」
続く
耳で感じる貴方の吐息【まふまふ】
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ホワイトノート(プロフ) - miimiさん» ありがとう! (2018年9月30日 17時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
miimi(プロフ) - ホワイトノートさん» パスワードバレたらマズイよね。全部、消しちゃうね (2018年9月30日 17時) (レス) id: 0e1db8311b (このIDを非表示/違反報告)
miimi(プロフ) - 白菫さん» ありがとうございます〜、とても嬉しいです! (2018年9月22日 22時) (レス) id: 0e1db8311b (このIDを非表示/違反報告)
白菫 - この作品、すごく好きで昔から読んでいたのですが、miimiさんだったとは…!今回、合作できるのが凄く嬉しいです! (2018年9月22日 22時) (レス) id: be2073230c (このIDを非表示/違反報告)
miimi - そのような事を言ってもらえるだけでうれしいです!これからも頑張ります! (2017年5月14日 11時) (レス) id: 0e77c97ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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