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愛だけじゃ足りない。 ページ25

結婚指輪。
それは、自分の物だと主張する物。
結婚は、相手を、そして自分を縛り付けるとばかり思っていた。
だからまさか、自分からプロポーズするなんて…。
思いもしなかったんだ。

「和典君。」
愛しい女性が微笑んでいる。
彼女の左薬指を見ると銀色の綺麗な指輪が嵌められている。
俺は、そっと左手の薬指にキスをする。
「何」
「今日ずっと晴れなのよ。」
その事は俺も知っていた。
何が言いたいのかわからず聞き返す。
「それがどした」
彼女がもどかしそうに俯きながら言った。
「あの、今日は和典君休みでしょ?私も〆切まだ全然余裕あるから…。その」
彼女が何を言いたいのか理解していた。
でも、彼女の口から聞いてみたかった。
「その…なに?」
彼女は頬を赤くしながら俺の目を見据えて言った。
「二人で久し振りに出掛けたいのっ」
ずきゅーんと何処かで音がなった気がした。
くそ、ヤバいヤバい。
昼間にソレは、やばい。
若武みたいな奴になっちまう。
ぎゅぅっと彼女の華奢な身体を抱きしめる。
「わ、何?」
「…好き」
「私も」
「愛してる」
「私も」
手を離して、彼女の顔を見る。
すると、お互い恥ずかしくなってしまった。
「い、行こうか」
「う、うん!いきましょ」


その日は一日楽しく過ごせた。
毎日行きたいと思うくらいに。
え?どこに行ったか?
秘密だよ。
ご想像にお任せするってやつ。


でもさ、毎晩思うんだ。
これが全て夢で、彼女が翌朝にはいなくなっているのではないかって。
でも、朝起きて隣を見ると、ほっとする。
「和典君…おはよう。」
きっと、この感情は愛だけじゃ足りない。
それ以上の「何か」
だから、ベッドの中で何度でも呼ぶよ。
君の名前を。

愛だけじゃ足りない。【完】

初恋ジレンマ→←君が欲しい。



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設定タグ:探偵チームkz事件ノート , 恋愛集 , じれじれ   
作品ジャンル:恋愛
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ホワイトノート(プロフ) - miimiさん» ありがとう! (2018年9月30日 17時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
miimi(プロフ) - ホワイトノートさん» パスワードバレたらマズイよね。全部、消しちゃうね (2018年9月30日 17時) (レス) id: 0e1db8311b (このIDを非表示/違反報告)
miimi(プロフ) - 白菫さん» ありがとうございます〜、とても嬉しいです! (2018年9月22日 22時) (レス) id: 0e1db8311b (このIDを非表示/違反報告)
白菫 - この作品、すごく好きで昔から読んでいたのですが、miimiさんだったとは…!今回、合作できるのが凄く嬉しいです! (2018年9月22日 22時) (レス) id: be2073230c (このIDを非表示/違反報告)
miimi - そのような事を言ってもらえるだけでうれしいです!これからも頑張ります! (2017年5月14日 11時) (レス) id: 0e77c97ee5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miimi x他2人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年5月8日 22時

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