君が欲しい。 ページ24
私は恋をした。
唐突に、なんの前触れもなく。
でも、叶わないってわかってるんだけどね。
だって、彼はいつも立花さんを見てるんだもの。
気付くよ。だって、ずっと見てたから。
彼を見ながら溜息をつく。
そして、視線を勉強している立花さんへ向けた。
ま、可愛いよね。
頭も良くて、可愛らしくて。
成績も容姿も中の下の私は到底かなわない。
立花さん、モテるし。
男子の間で、密かに人気…。
でも、女子の友達もあんまいないみたいで、
男子は、いつもきっかけを探している。
モテるの、わかるけどね。
この前少しだけ話したけど、すごく感じがいい子だった。
また、彼に視線を戻す。
大変だよね、君も。
無意識だろうけど。
側から見たらバレバレだっつの。
ほんと、悲しいよね。
初恋って。
恋愛って辛いよね。
もう、やだなぁ。
どこかでそう思ってしまう自分がいる。
自分が、立花さんだったらいいのに。
そう思っちゃう自分がいる。
ずるいよ、立花さんは。
いつもいつも…。
私さ、国語得意だったんだよ。
なのにさ、そんな風にもう、名乗れないよ。
立花さんのせいだよ。
きっと、こんなに胸がズキズキするのも。
欲しい。
欲しいよ。
君が。
頂戴。
私は。
彼が。
欲しい。
立花さん、君が憎いよ。
25人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「探偵チームKZ事件ノート」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ホワイトノート(プロフ) - miimiさん» ありがとう! (2018年9月30日 17時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
miimi(プロフ) - ホワイトノートさん» パスワードバレたらマズイよね。全部、消しちゃうね (2018年9月30日 17時) (レス) id: 0e1db8311b (このIDを非表示/違反報告)
miimi(プロフ) - 白菫さん» ありがとうございます〜、とても嬉しいです! (2018年9月22日 22時) (レス) id: 0e1db8311b (このIDを非表示/違反報告)
白菫 - この作品、すごく好きで昔から読んでいたのですが、miimiさんだったとは…!今回、合作できるのが凄く嬉しいです! (2018年9月22日 22時) (レス) id: be2073230c (このIDを非表示/違反報告)
miimi - そのような事を言ってもらえるだけでうれしいです!これからも頑張ります! (2017年5月14日 11時) (レス) id: 0e77c97ee5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ