番外編 お泊まり会〜王様ゲーム〜 ページ12
「王様だーれだっ!」
「あ、俺だ。」
「ケッ、上杉かよ。」
「バカ武、黙れ。」
すると若武は珍しくギロリと睨むだけだった。
「早く言えよ。」
「あ?じゃあ、6番が…、異性の格好をする。んで1時間な。」
ん?ちょっと待って。
ろ、6番?
「おーい、6番誰だ?」
「なっ、お前じゃなかったのか?!計算したのに…」
えぇっ!計算間違いってこと?
若武狙ってたのに計算間違いで私?
「ちょっと!上杉君!!ふざけないでよ!」
すると黒木君が面白そうに言った。
「どうやら姫が当たってしまったようだ。」
するとみんなが笑い転げた。
ムキー!どこに笑う要素があるのよ!
私だって怒る時は怒るんだからね!
「もう、早く誰か洋服貸してっ。」
みんなに向かって手を差し伸べる。
すると、若武がニヤリと笑った。
「やっぱりー、上杉が王様なんだから上杉だよなー?」
「なっ、お、俺は別にいいけど立花は…?」
上杉君が様子を伺ってくる。
「私は別に誰でもいいし。」
「わ、わかった。」
上杉君は渋々と言っていいほど、恐る恐る渡してきた。
そんなに私に着せるのが嫌なのかしら!
だったらそんなこと言わないでよね!
私は荒々しく受け取ると、
「隣の部屋で着替えてくる。待ってて。」
みんなの顔を見渡すと、となりの部屋へ行った。
着てみるとかなりぶかぶかだ。
「う、ズボン落ちるんだけど…。」
私は仕方なくズボンを片手で持ちながら行く事にした。
「あ、の着替えたけど。」
「じゃあ、入って来いよ。」
忍が軽々そうに言う。
私だってそうしたいわよ!
「だけど、ズボンが緩くて転んじゃいそうになるの。」
「まっ、俺がじゃあ行くよ。心の友だしね。」
私の姿を見ると翼は顔を真っ赤にした。
熱かしらと思ってそっとおでこに手をやる。
「アーヤ…、セクシー。」
「なっ、しょうがないでしょ。私だってこんな服着たくないわよ。とにかく入りましょ。」
私が入ると黒木君以外顔を真っ赤にした。
「なぁに、最近風邪でも流行ってるの?」
「な、な訳ないだろ!」
「と、とにかく次、次やろうぜ。」
みんな何故か私の方をむいてくれなかった。
なんでだろ。
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ホワイトノート(プロフ) - miimiさん» ありがとう! (2018年9月30日 17時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
miimi(プロフ) - ホワイトノートさん» パスワードバレたらマズイよね。全部、消しちゃうね (2018年9月30日 17時) (レス) id: 0e1db8311b (このIDを非表示/違反報告)
miimi(プロフ) - 白菫さん» ありがとうございます〜、とても嬉しいです! (2018年9月22日 22時) (レス) id: 0e1db8311b (このIDを非表示/違反報告)
白菫 - この作品、すごく好きで昔から読んでいたのですが、miimiさんだったとは…!今回、合作できるのが凄く嬉しいです! (2018年9月22日 22時) (レス) id: be2073230c (このIDを非表示/違反報告)
miimi - そのような事を言ってもらえるだけでうれしいです!これからも頑張ります! (2017年5月14日 11時) (レス) id: 0e77c97ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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