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赤羽『ははっ、そうやって言うのAちゃんだけだって』
「だってお見舞い行ってただけなのに文句言われるんだもん」
赤羽『気持ちは分かるけど、他の子達は筋トレとかしに公園行ってるだけだよ?』
「卒業まで短い中学生の時間を無駄にするなって話しよね〜
よくみんな我慢できるね。」
赤羽『まぁ仕方ないよ』
カルマとの電話。
向こうから電話がかかってきて、なんだろうと思えば近況報告だった。
夜も遅く、お父さんは仕事で出ている。
住み込みの女中さんもいるが、もう休んでいる時間だろう。
早くももう3月になる。
「黙って政府がしてる事見守るなんて、全員しないでしょ?」
赤羽『するわけないじゃん。
ただ様子を伺ってるだけ。
下手に動けばそれこそ出れないところに連れていかれる。』
「だよねぇ。」
自室と与えられた部屋の襖を開け、目の前の縁側に座る。
まだまだ寒い季節。
ニットカーディガンは必須だし、カイロだって持っている。
ただ月が見たくなって部屋の外へと出た。
「みんな、受験合格したのに、最後がこれなんて」
赤羽『Aちゃん、E組来た時より本当に丸くなったよね〜』
「私もあのせんせ〜に変えられたってことだよ。」
女中「あら、お嬢様。
寝れないのですか?
ホットミルクでもお作り致しましょうか」
「ううん、大丈夫。
友達と電話してるだけ」
女中「それはそれは、失礼いたしました。
ではお体が冷えないようにブランケットをお持ち致しますね」
見回りをしていたのだろうか。
私はありがとう、と言いブランケットを取りに行く女中の背中を見た。
赤羽『さすが灰谷組のお嬢。』
「うっさい」
直ぐにブランケットを持ってきてくれて。
肩にかける分と膝にかける分。
暖房の着いた部屋にあったのか少しだけ暖かい。
女中「お体を冷やす前にはお部屋にお戻りくださいね」
「ん、ありがとう」
赤羽『そう言えばさ、聞いた?あの話』
「なに」
赤羽『殺せんせー、分厚い卒アル作ってるって噂』
「はは、作ってそうじゃん」
赤羽『どーやって持って帰んのさ。
修学旅行でも重かったのにさ』
「大丈夫でしょ。」
三日月となっている月を見上げる。
「卒業式、全員で出れるよね」
赤羽『出るんだよ、全員で』
「うん、だね」
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美海(プロフ) - れなさん» ありがとうございます!完結は必ずしますのでよろしくお願いします! (2023年2月22日 7時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - なゆゆんさん» そう言ってもらえて嬉しいです🥹更新ゆっくりですが楽しみにしててください! (2023年2月22日 7時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - すごく、すごくすごく大好きです。色々と考えさせられる本当に素敵な作品だなと思いました。それに文才が天才すぎます、、時間ある時にまた更新していただけると嬉しいです。完結までついていかせてください。 (2023年2月10日 12時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
なゆゆん - クロスオーバーってだけでも難しいのにどれもめちゃくちゃ面白いです!どんぐりつけ麺ってドラケンが言ったのめっちゃシュールすぎて笑えました!! 更新すっごい楽しみーーー!! (2023年1月29日 17時) (レス) @page34 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - ふゆなさん» ありがとうございます! (2022年12月8日 20時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美海 | 作成日時:2022年11月29日 22時