. 元東卍メンバーは公安警察の警部さん ３

. ページ36

.


｢出会った頃は、まさかこんなに大人になっても連んでるなんて思っていませんでした。

皆といたら何もかも最強だと思ってて、毎日が楽しかったです。
バイクで連れ出してくれる場所はいつも新しいところばっかりで、

私が他の人に絡まれたと言えばノシに行ってくれて。


本当に優しいみんなが大好きでした。

怪我をして帰ってくる時の方が多くてその度に私は怒ったけど、だんだんと強くなっている皆を見るのが私は好きでした。

でも、そう長くは続かなくて、

私にとってあの頃にはもう東卍が一番だったからとても辛かった。
前に進むしかなくて、ケンちゃんはいつも前に進もうとする私を支えてくれて。

人数が増えていった東卍にはいつもハラハラさせられた。

無敵のマイキーって言われていたけど、喧嘩だけ。

起こしても起きないし、食べたらすぐ寝るし、

めちゃくちゃわがままだし。

そんな彼に私も皆もついて行った。


仲間が死に、妹が死に、


多くの物を失ったけど、」


私とマイキーは目を見合わせた。


｢けど、今こうしてここに立てていること、

皆が笑っていられる世界を作ったのは全て花垣くん、貴方のお陰。


恩人で、」


ﾏｲｷｰ｢泣き虫で喧嘩も弱えし、女にも弱いお前が、


今を作っている。

ありがとう、タケミっち」



｢ケンちゃん、今まで私達を支えてくれてありがとう」


ﾏｲｷｰ｢三ツ谷、Aは俺が幸せにするから心配すんな。

親みたいに心配してくれてありがとう」


「パー、仲間思いで、見た目によらず情が深くて。

あんたがいたから、東卍は仲間思いになった。ありがとう」


ﾏｲｷｰ「一虎、もういい加減お前自分を責めるな。

俺は許してる。

俺を、Aを見守ってくれてありがとう」


｢千冬、花垣くんと頑張ってくれてありがとう。
貴方が一番隊の副隊長でよかった。」


私達はそれぞれの顔を見て順番に言う。


八戒やペー、スマイリーとアングリーにも、



そして、


私達は声を揃えて叫んだ。


『場地圭介！！！！


東京卍會を作ってくれてありがとう！！！！！』



.

番外編　５→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す