. ヒーロー嫌いな武装探偵社員 ２

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中田は自主退学と言うことで雄英を後にした。


ヒーロー免許は返納され、今頃ヨコハマで国木田くんの指導を受けている頃だろう。


敦くんとも年齢が近いから仲良くなっていたらいいけど。


そうこうしているうちに寮生活が一週間と過ぎた。


皆は仮免取得の為に頑張って必殺技を繰り出していて。


私は相澤先生の隣に立ってボーッと皆のその様子を見ていた。


必殺技を作る意味もないため、私は制服のまま。


麗日｢あ〜、難しい！｣


｢お茶子ちゃんは物を浮かせれるんだよね｣


麗日｢そうなんだよ〜、必殺技とか難しいし......｣


｢必殺技は一番得意とするもの。
難しいと思うから難しいのよ。｣


相澤｢そう言うお前の必殺技はなんなんだ？｣


隣で聞いていた相澤先生が口を挟んでくる。


｢私は鎌を思い切り振ることですよ。
鎌を振るだけでここに居る全員を吹き飛ばす風を起こすことは出来ます。｣


相澤｢ほぉ......｣


相澤先生は興味深そうに此方を見てきて。


｢しませんからね｣


鎌を出すの面倒だし。


私はくぁっと欠伸をする。


｢そう言えば仮免試験はいつなんですか？｣


相澤｢二週間後だ。
それがどうかしたか？｣


｢いえ、私はどうしたらいいのかなーと。｣


相澤｢あー、考えてなかった｣


｢ま、流石にヒーローの卵が集まる仮免会場には敵は来ませんよ｣


相澤｢まぁそうだな。｣


何も起こらずに皆が取れたらいいけど。


私は皆の練習の様子を見てそう思った。



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