三節 四部 ページ19
「【流石だねぇ〜】じゃねぇよ！何考えてんだ!?!?確かに楽々で両方買えるが今後のこと考えてんのか!?何も中も見ずに外見だけで…!!」「直感☆」「馬鹿か!?馬鹿なのか!!!?」
流石の黒龍も叫ぶ程、ナオの予想外な行動に皆混乱した。当の本人は至って冷静で頓珍漢な事を話し出す。
「そんなカッカしないでくれよ、ちゃんと考えてるし、自分はこの人を信じる。もし詐欺ったら裁判起こして定価以上の金ぶんどりゃ良いし！」
自信満々にナオは言うが生憎相手は役所の為詐欺も糞も無く、思わず橙龍が突っ込んだ。
「そ、そういうことじゃないと思うぞ、俺も高い買い物をする訳なんだからもっと慎重に考えるべきだと思う」
「オレもそう思う、けど、そんな大雑把なのも面白くっていいと思うよ」
「僕は主様に賛成だよ♪主様がそれがいいと思ったんでしょ？なら僕は主様に従うよ。何せ主様の勘なんだから♡」
ね？っと笑顔を見せる金龍。ナオに忠実な金龍に黒龍は少し顔を顰める。
(確かに一理あるが…いや、これは心を鬼にすべき……だが………)
黒龍はこの先家を買ったら水道代ガス代電気代家具代今後の修理費と考えていくと頭がパンクしそうでならない。
(確かに金はあるが今後別荘も買ってだかなんだかしていくには足りなくなっていく)
このメンツの大事な財布である黒龍は今後の人生のことを考え頭を悩ませた。そんな黒龍に追い打ちをかけるようにナオは悪魔の囁きとも言える提案をした。
「いいだろう？クロ。また昔見たくどんどんと
勿論ナオに甘い黒龍は、
「……はぁ、分かった…」
「よぅし！てな訳で契約お願いしまーす!!」
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作者名：宇宙ノ彼方 | 作成日時：2019年7月28日 19時
