86話 文化祭、本番 ページ37
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そんな事を千尋が思っているとは露知らず、次に征十郎とAが向かったのは校庭の方にある屋台。
永吉のクラスが文化祭は屋台を2.3種類やると聞いて、そろそろお腹も空いてきたので何か食べようとやってきたのだ。
「お！赤司にAじゃねぇか！」
『根部谷先輩……恐ろしい程屋台似合ってますね』
「そうだろ？クラスの奴らからも大将って呼ばれてるぜ、丁度出来たてほやほやの焼きそばがあるから2つ要るか？」
「あぁ、それは丁度良いな。美味しそうだ」
他に綿あめや焼きとうもろこしなどもあったが、永吉は焼きそば屋台担当のようで煙をもくもく立たせながら丁度焼きそばを作っていた。
プラスチックの容器に焼きそばを入れると、永吉が2人に焼きそばを渡す。
しかし征十郎が、渡された焼きそばを見て「……永吉」と低い声で発すると、あ！と思い出したように征十郎から一度渡した焼きそばを受け取った。
「そうだったそうだった、いやすまんすまん、忘れててよ。赤司は確か紅しょうが苦手だったよな、ほらこれなら1個も入れてないから」
「……あぁ」
『……赤司君、紅しょうが嫌いなの？意外……』
永吉が紅しょうが抜きの焼きそばを作ってもう一度征十郎に渡す様子を見て、Aが首を傾げる。
Aからしたら征十郎は非の打ち所が無い完璧超人、というイメージなので何か苦手な物があるというのは意外だったようだ。
「……嫌いという訳では無い。食べようと思えば食べれる、が……あまり進んで食べたくは無い」
『そうなんだ……』
「ついでにやよいのクラスにも行くか、やよいの所は飲み物、タピオカをやっていた筈だ。そこで飲み物も買ったら屋上に行くぞ」
『たぴおか……？』
「なんだ知らないのか？まぁ良い、ほら行くぞ」
「じゃあな〜赤司、A！文化祭楽しめよ〜」
「……あいつ何目線なんだ」
『ふふっ、根部谷先輩らしいね』
永吉が焼きそばを作りながら手を振っているのでAも控えめに振り返した。
征十郎はチラリと永吉を見ただけで特に反応しなかったが。
その後やよいのクラスでやよいからタピオカを貰った2人は焼きそばとタピオカ、Aは+お菓子も持って屋上へと足を運ぶ。
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どろっぷ - すごく、おもしろかったです。更新、待ってます。 (2020年11月13日 19時) (
レス) id: dcfe57966e (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - すっげ………面白れぇ………更新、頑張って下せぇ！！ (2020年9月7日 6時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - ？？？？？ (2020年8月8日 11時) (レス) id: a60876bc3f (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - 仁王彩香さん» 1ヶ月程また更新してませんでしたね……！申し訳無いです……！この後の展開を考えていたら少々行き詰まってしまいまして……笑 でも私も早く2人をもっと進展させたいので、また今週から更新再開させますね！ (2020年7月5日 19時) (レス) id: 153d28bbbb (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新お願いします｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2020年7月1日 12時) (レス) id: a3e64590b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎セルザ@復帰しました
| 作成日時：2019年12月1日 20時
