74話 彼女の想い ページ25
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「そういえば、もうすぐあれよね」
ゲームセンターに遊びに行ってから数日経った、ある日の部活。
玲央が唐突に何かを思い出したかのように、そう呟いた。
「あれ？」
「ほら、文化祭」
「……あぁ！確かに！そろそろ来るね〜、って事はそろそろクラスの出し物決めんのかな、今年は何やるんだろ！」
「俺のとこは去年お化け屋敷だったからそれ以外が良いな」
「そういや永ちゃん去年ゾンビ役やってたもんね〜、いいなー！俺今年お化け屋敷やりたーい！」
今はまだ夏より少し前、洛山では珍しく体育祭の前にまず文化祭が来る。
そろそろ文化祭の時期が近づいて来ていて、約1ヶ月前のこの辺りから出し物を決めだして準備を少しずつ始めるのが毎年の恒例である。
そしてバスケ部の2年、3年が去年はあれをやったから今年はあれをやりたい等と話に花を咲かせる時期でもあった。
「文化祭かぁ〜！私1番好きな行事です、楽しみだな〜……！高宮さんは何かこれやりたいとかある？」
『……文化祭か……特に、は無いけど……強いて言うなら……楽なものが……』
「えー！お化け屋敷とか絶対楽しいのに！？食べ物屋とかも面白いよ！」
やよいに話を振られて、うーんと考え込むA。
すると小太郎が文化祭がもうすぐと聞いてテンションが上がってきたのか、いつもの倍楽しそうにAに話しかけてくる。
そんな小太郎にAは僅かに苦笑して、またうーんと顔を曇らせた。
思い出すのは中学の頃の文化祭。
今まで人とあまり関わってこなかったAには、学校の行事で思い出のあるものなど1つも無い。
言われた事をただ淡々とこなしていた。
そもそも文化祭の準備も、人手が足りなさそうなものを選んで隅で1人作業していただけなので、これといって楽しみな訳でも無い。
が、ここの所僅かに心境の変化があったAは、中学はもう卒業したんだし……あの時の事は忘れて、今年は少し頑張ってみても良いかもしれないと密かに心の中で目標を立てた。
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どろっぷ - すごく、おもしろかったです。更新、待ってます。 (2020年11月13日 19時) (
レス) id: dcfe57966e (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - すっげ………面白れぇ………更新、頑張って下せぇ！！ (2020年9月7日 6時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - ？？？？？ (2020年8月8日 11時) (レス) id: a60876bc3f (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - 仁王彩香さん» 1ヶ月程また更新してませんでしたね……！申し訳無いです……！この後の展開を考えていたら少々行き詰まってしまいまして……笑 でも私も早く2人をもっと進展させたいので、また今週から更新再開させますね！ (2020年7月5日 19時) (レス) id: 153d28bbbb (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新お願いします｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2020年7月1日 12時) (レス) id: a3e64590b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎セルザ@復帰しました
| 作成日時：2019年12月1日 20時
