61話 お風呂 ページ12
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征十郎の言葉の意味がすぐには理解出来なかったのか、数秒困惑したように固まって、自分の身体を見るA。
征十郎曰く、Aの身体に巻いてあるタオルがお湯が濁っていて見えなかったらしく、水面に出ている隠していない肩から上が見えている状態だったため、裸とも見てとれるそうで。
やっとそれに気付いたAは、征十郎の思惑通り顔を赤く染めると、征十郎の位置からでもタオルが見えるように少しお湯の中から身体を出した。
「(……胸は小さい方だな、おおよそＢぐらいか)」
しかしそれによって胸元付近まで出てしまったAは、征十郎に胸のサイズを目視で予想出来るようにさせてしまったのだが。
それどころでは無かったAはその事に気付かず、これならタオルだって分かるよね……とほっと一安心していた。
「(高宮はコツを掴めば扱いやすい)」
『……』
かなり警戒心は高く、ガードも固く今まで会ってきたどの女よりも攻略が難しそうだが。
逆に難しければ難しい程、燃える。
それに、
僅かに足を伸ばして、お湯の中でAの足をすっと撫でる征十郎。
『っ、？！』
驚いたのか、少しだけ肩を跳ねさせるとAはさっきよりも征十郎から遠ざかった。
その反応に気を良くした征十郎が、もう一度、今度はAの反対の足をお湯の中で撫でる。
『なッ、……！？、……ちょ、っと、……辞めて』
「ん？何の話だ？」
最初はたまたま当たってしまっただけかもと思ったAも、2回目となると流石にわざとだと気付いたのか征十郎を睨みつける。
が、征十郎は浴槽の縁に頬杖をついてAを眺めると、素知らぬフリ。
『何の話って……今お湯の中で……っ！』
「お湯の中で？」
『私に触って……！』
「触ってないよ」
『……とぼけないで』
「なんだ、僕に触られる所でも見たのか？この濁ったお湯の中で？言いがかりは良くないな、たまたま当たっただけかもしれないだろう？」
『……』
高宮をからかうのは、結構楽しい。
常に無表情な高宮だが、意外と感情の変化が分かりやすく、僅かな違いだがこうしてからかうとムッとしたり混乱したり赤面したり。
本当は感情が表に出やすい豊かなタイプなんじゃないだろうか。
ともかく、僕でないと見抜けない程に僅かにころころ変わる表情は見ていて飽きない。
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どろっぷ - すごく、おもしろかったです。更新、待ってます。 (2020年11月13日 19時) (
レス) id: dcfe57966e (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - すっげ………面白れぇ………更新、頑張って下せぇ！！ (2020年9月7日 6時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - ？？？？？ (2020年8月8日 11時) (レス) id: a60876bc3f (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - 仁王彩香さん» 1ヶ月程また更新してませんでしたね……！申し訳無いです……！この後の展開を考えていたら少々行き詰まってしまいまして……笑 でも私も早く2人をもっと進展させたいので、また今週から更新再開させますね！ (2020年7月5日 19時) (レス) id: 153d28bbbb (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新お願いします｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2020年7月1日 12時) (レス) id: a3e64590b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎セルザ@復帰しました
| 作成日時：2019年12月1日 20時
