【黒子のバスケ】俺司様と僕司様に猫耳ギャルが取り合いされる話【赤司征十郎】

猫が32匹 ページ33

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赤司(オレ)side


波音と金井は、仲直り出来たんだろうか。
まぁ喧嘩では無いんだけど。
少し気になって様子を見てこようと金井を探していれば、女子トイレに入る金井が見えた。



「おい」



その後何故か弟に話しかけられ。



「……金井は、キスすらした事が無いっていうのは本当なのか？」



唐突に、突拍子も無い事を言い出した。
何の話か、誰からそれを聞いたのか問いただせば先程金井が下駄箱で波音と会話している所を聞いていたらしい。



後何故か波音が金井にキスをしていたとか何とか。



「……金井にとってはキスなど日常茶飯事だと思っていたが。あれは本当なのか？」

「……さぁ、オレもそこまではまだ把握してないよ」

「……何で付き合い出したとか言っていた癖に新しい情報の1つすら手に入れていないんだ」

「金井の知人に聞いても皆同じ情報ばかりしか言わないからね、あれはかなり自分のイメージを徹底しているんだろうね」

「……」

「まぁ、知人の話や噂を聞いても金井本人が男と一緒に居るのをまだ見た事は無いし、本当かもしれないね」

「……もしそれが本当なら金井を手放す気は？」

「さらさら無いよ、本当なら彼女の初めては全てオレが貰おう」



お前には渡さないよ、もうオレのものだから。



今の所金井には飽きていないし、むしろ興味は増すばかりだからね。



まぁ、いずれきっと金井の本当の事が全て分かったら、あいつの事だ。
オレから金井を奪いに来るだろう。



でも問題は無い。
あいつよりも先に金井をこちらに振り向かせれば良いだけの話なのだから。



くすりと笑って、体育館に戻る。
すると玲央と喋っている金井を見つけたから呼びかけた。



「金井」

『……ぅわっ……赤司君……』

「酷いな、そんな反応するなんて。彼氏じゃないか」

『……あたしは、来るもの拒まずだから付き合ってるだけだし』

「ふふっ、そうだったね。振り向いて貰えるよう頑張るよ」

『……』



今はまだ、むしろ少し嫌われているようだが。
ゆっくり、ゆっくりとね。
焦る必要は無い、時間ならまだある。



少しずつ、外堀を埋めながら確実に落としていけばいい。




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