【黒子のバスケ】俺司様と僕司様に猫耳ギャルが取り合いされる話【赤司征十郎】

猫が30匹 ページ31

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「……ファーストキス？」



しかし暫くすると、またいつもの無表情に戻った小高さんがあたしに聞いてくる。



『だからッ……！あたしっ……！今まで誰ともっ、キスした事が無いって……言ってんのッ！！』



対してあたしは、人生初めてのキスにパニック状態。
あたしのファーストキスは好きな人って決めてた、けど今小高さんにキスされた、



女の子のキスは、ノーカン？
ファーストキスには入らない？入るの？分かんない、



『……この程度ってそうに決まってんじゃん！だってキスっていうのは、好きな人とする事に意味があるんであって！こんな事してる小高さんには、あたしの気持ちなんて……』



今まで一度も男の人に触れられた事がない、男慣れなんて全然してないあたしの気持ちなんて……



そこまで言って、少し頭が冷静になったのかハッと我に帰った。
げ、下駄箱で何を熱く語ってるんだあたしは……！
今の、誰かに聞かれたら……！
いや小高さんに聞かれてる時点でもう手遅れもいいとこなんだけど！



『ご、ごめんっ……！な、何か熱くなりすぎた……い、今の忘れて！』

「……金井さん、男の人と付き合った事無いの？」

『はぅあっ！？ち、違う！違っ！い、いや違くはないけど、その、えっと』



ぶり返してくんなよ！
聞き逃せよこの男たらし優等生！



『……ッ、か、彼氏は居たこといっぱいあるから！』

「……そう」

『あ、あたし、じゃあ、その、もう部活行こう！ね！』

「……ねぇ」

『？！ま、まだ何か？！』

「……何でもないわ」

『それなら良いんだけど！じゃあたし先に行ってるから！』



ご、ごまかせたかな……？
ギリギリだったかもだけど。



急いで部活に向かうあたし。



でもさっき、あからさまに小高さん何か言おうとして思い止まったみたいな顔してたけど、一体何を聞きたかったんだろう。
それに、何であの時一瞬顔を赤くしてたんだろう。



あたしは、変身譚のもう一つの特徴をまだ知らないでいた。



変身譚とは。
関わった周りの者を個人差はあるが何らかの引き金によって虜にしてしまう特徴がある。
それ故、変身譚が増えすぎると周りに異常をきたしてしまうため数が少ないーーー……。



それと、今の会話をやっぱりまた赤司君弟の方に聞かれてしまった事も。




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