【黒子のバスケ】俺司様と僕司様に猫耳ギャルが取り合いされる話【赤司征十郎】

猫が25匹 ページ26

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あー……昨日は酷い目にあった。
最近良く見かける野良猫達に缶詰をあげていたらあたしの尻尾が気に入ってしまったのか散々追いかけまわされた。



一応同じ猫？同士、何か通じるものでもあったのかな。
野良猫に妙にあたしは懐かれてる。



『ねむ……』



ふわぁ、と欠伸を1つしたら小さな噂話が聞こえてきた。



「……ね、聞いて私さっき見ちゃったんだけどさ……人気の無いとこで小高さんが赤司君にキスしてるとこ……」

「うわ、またかよ、あいつちょっと美人だからって調子乗ってるよな、絶対性格悪いわ」



……小高さん？
って、あぁ……いやそれって多分赤司君弟の方からしたんじゃ……
あたしはあの二人の関係性を知ってるから良いけど、赤司君ってモテるもんね。



一緒に居る時間が長ければ、多少なりとも他の女の子に嫉妬されて妬まれるだろう。
あたしは別に嫉妬しないけど……
けどさぁ、やっぱり小高さんみたいな優等生！って感じの子が実は……だと、あたしも違う意味で少し嫉妬する。



何であたしにはそういう奴も彼氏も出来たことなくて、真面目そうで遊ぶ機会なんて一度も無いような子があたしよりも先の道に居るんだろう、とかね。



「絶対あいつウチらの事見下してるでしょ」

「性格悪、キモいんだけどそれ」



……けど、だからと言ってあたしはその人の事を良く知りもしない癖に悪口を言うなんて事はしない。
しかもコソコソ話してるぐらいなら、真正面から言ってこいよって感じ。



小高さんも大変だな、あれ多分嫌がらせとか思いついてしてくるパターンっしょ。



……一応、怪我したら困るし危ないから気を付けるようにぐらいは言っておくか。
あたしも小高さんは苦手だけど。



『小高さん、』

「……何？」

『何かさっき小高さんの事他の女の子が噂してた。近々嫌がらせされるかもしれないから気をつけた方がいーよ』

「……」



あーいう輩は何してくるか分かんないしね。



「……忠告ありがとう」

『……あたしもさ？思うんだけど、あんまり……そーいうことは学校ではしない方が良いんじゃないかなって、ほら、女子って怖いから』

「……意外とお節介なのね」

『え？』

「金井さんには関係無い」



え、えー……
それだけ言ってそっぽを向いてしまった小高さん。
やっぱり、あたしもこの人は苦手だ。





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