【黒子のバスケ】俺司様と僕司様に猫耳ギャルが取り合いされる話【赤司征十郎】

猫が23匹 ページ24

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まさかの告白されたあの日から、あたしは良く帰り道を赤司君兄と共にするようになった。



「……金井の家はこっちの方角なのか。オレの家と同じ方面だな」

『あ、そう、なの……あ、でもあたしこのまま家には帰らないからっ』

「何か用事があるのか？」

『よ、用事……そう、用事がある！』

「男遊び？」

『え？！……もし、そうって言ったら』

「別に良いよ、オレが一方的に告白しただけだからね、金井はとりあえずで付き合ってくれているだけだからそこら辺は特に何も」



そ、そうなんだ……
てっきり、あたしは駄目だとか言われるのかと。
付き合ったら、嫉妬とか多少束縛されたりするって聞いたことあったんだけど。



まぁ、女の子に困らなさそうな赤司君なら……そこら辺の余裕があっても不思議では無いか。



つーかあたし用事なんて、それすら無いんだけどね。
ただ、あたしの家を知られたくないだけで。
一応芸能人だからあんまり住所は……



仲の良い友達なら良いけど、あやや達とかね？



それにしても、赤司君兄はあたしの何処が良いんだろう。
一緒に帰ってもたいして会話が弾む訳でも無いし、大体あたしも赤司君兄も互いに相手の事をまだよく知らない。



『……』

「……」



や、居心地悪くないのかな。
早く道別れたいんだけど……困っていたらするりと赤司君兄の手があたしの手に。
手を繋がれ……ぇ！？



ばっと反射的に赤司君兄から手を離した。



『あ……い、いや、そういうのはちょっと……！』

「……何で？」

『え……えっと、こういうの見られて写真に撮られたら……って事！』

「そうか、人気モデルも大変だね」

『う、うん……』



い、良い言い訳が見つかって良かった……！
本当はただ単に男の子と手なんて繋いだ事無いから、ちょっと恥ずかしくてどうしたら良いか分かんないから条件反射的に手を振り払っただけなんだけど！



本当の事を言ってしまえば、あたしのイメージが崩れてしまう、からね。



『じゃ、じゃああたしこっちに用事あるから！ま、またね！』

「……あぁ、また明日」



逃げるように、赤司君兄から背を向けた。
これから毎日こんな感じで赤司君を撒かなければならないのか……
ちょっと、いやかなり……しんどいな、これは。




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