【黒子のバスケ】俺司様と僕司様に猫耳ギャルが取り合いされる話【赤司征十郎】

猫が21匹 ページ22

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お、落ち着け、落ち着けあたし……！



『そ、そう、赤司君があたしの事好きなら仕方無い、付き合ってあげるよ、うん……と、特別ね！』

「……」

『……で、で！うん、話とかもう終わった？！終わったなら……もう、あたし帰るから……』

「じゃあ一緒に帰ろう」

『うん、……う、ん……？は、？！』

「？付き合ってくれるんだろう？じゃあもうオレ達はカップルだろう？」

『え、あ、あー！うん！そ、そうだね！』

「カップルが一緒に帰るのは当たり前だろう、鞄だけまとめてくるから少し待っていてくれないかな？」

『え、あ、う、わ、分かった……』



どうして、こんな事に……
あたしはもう既に自分の鞄は手に持ってるからここで待つことにした、けど。



「……にしても、拒否されなくて良かったよ。もしフラれていたら明日から部活が手につかなくなる所だった」

『……う、うん』

「……本当、金井に逃げられなくて良かったよ」

『……え？』

「何でも無いよ？じゃあ待っててね、準備してくる」

『あ、はい……』



何だった、んだろう。
赤司君兄は基本的に喋り方も雰囲気も紳士的な感じで赤司君弟とは違って優しいタイプなのか……とも思っていた。



けど、さっき……明らかに雰囲気も態度も全てガラリと変わっていたような気がしたというか。
有無を言わせないような雰囲気と喋り方に、漂う黒いオーラ、どことなく表情も僅かに口角が上がっていたような……？



けど、あたしがその告白に了承すると一瞬でそのいつもと違う雰囲気と喋り方は何処かへ消えてしまった。
またいつもの紳士的な赤司君兄に戻る。



……？やっぱり、良く分かんないや……



『つ、つーかあたし……これって、要は初めての彼氏……？って事じゃね……？！』



今になってさっきの煩い心臓と赤くなる顔が出てくる。
その場に思わずしゃがみこんだ。



『……つーか……初めての……彼氏が……赤司君兄て……何考えんのか良く分かんないんだよねぇー……！つーか何であたし？あたしの何処が気に入った？……どうすりゃいいのあたし……彼氏なんて出来た事ねーから分かんねーよ……』



……祥吾、あたし初めての彼氏が出来ました。
けど、初めての彼氏はあんたが苦手意識してるあたしも苦手だと感じた赤司君でした。



もう、既に別れたいです。




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