【黒子のバスケ】俺司様と僕司様に猫耳ギャルが取り合いされる話【赤司征十郎】

猫が2匹 ページ3

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マジバでバニラシェイクを飲みながら、2人の会話を聞く。



「てか最近、萌歌彼氏と別れた〜何かクズだったから〜」

「え？！この間あんなにラブラブだったじゃん！しかもえっちもしたって！」

「え〜？でもあんま気持ち良くなかったよ〜？」



ごふっ、思わずむせそうになった。
だって初っ端から会話が生々しいというか……



『……ぁ〜……あたし、も彼氏欲しいな〜』

「Aも前の彼氏と別れたんだっけ」

「何処までいって別れたの〜？」

『え？！あ、え〜……萌歌と同じ感じ……？』

「あ〜！気持ち良くなかったんだ、よく居るよね〜萌歌は演技だってのに相手の男ばっか気持ち良さそうにしてさぁ〜」



平静を保ちながらも、冷汗が出る。
実は……あたしには皆に隠している事があって。
そう、あたしは生まれてこの方彼氏なんて居たこと無いし恋すらした事が無いのだ。



いや、彼氏は欲しいと思ってる。
けど中々良い人が居ないというか……
でもそんな真実は言えない。
言える訳無い。
だってここまで散々嘘ついてきたし。



萌歌が所謂ビッチって奴で……、萌歌は茶髪ふわふわショートなんだけどまぁ男ウケ？が良いような女の子を演じてる。
あややは黒髪巻き髪だけど、元々あややも顔が整ってるからモテるみたいで今まで付き合ってきた彼氏も両手で数える程には居るみたい。



その点あたしは……
モデルだけど恋愛禁止じゃ無いにも関わらず、彼氏の一人も居ない。
でもあたしがギャルなせいか、皆のあたしのイメージは遊んでるって感じで……



あたしも何か調子に乗って、彼氏は両手でも数えられない程居たことある〜とか。
合コンなんて怖くて行ったこと無い癖に、好きな事は合コンに行く事、とか。



合コンで初めて会った男と帰りにキスしちゃったとか。
ともかく恋愛に関しては全部嘘だ。
でも今更……あたしについたイメージは拭えない、隠し通さなきゃ。
という事で今日も嘘をつく。



『あ〜……イケメン居ないかなぁ〜』

「じゃあバスケ部は？つーか仮入部の紙あるっしょ？行っちゃえば？」

『……え？』

「バスケ部の赤司征十郎君！狙っちゃいなよ〜、Aはモデル界でもトップレベルの美少女だし余裕っしょ！」

「あ〜！萌歌も狙おうと思ってたのに〜！……でもAならいっか、譲る〜！」



……男子バスケ部。
確かに、すぐ彼氏が出来るかもしれない。
嘘を……真実に出来る……？




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