【黒子のバスケ】俺司様と僕司様に猫耳ギャルが取り合いされる話【赤司征十郎】

猫が17匹 ページ18

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嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、赤司君達と一緒に撮影なんてしたくはない！
ただでさえ彼らは少し苦手だというのに！



撮影なんて何が起こるか分からない、そもそも一緒に居る時間が少しでも長くなればなる程あたしの本性、本当は男に慣れていないという事がバレてしまう確率も高くなる！



ちなみに監督は本当のあたしを知っている、マネージャーも。
あたしの周りで唯一あたしの『本当』を知るのはこの二人だけだ。



『だ、大体赤司君達だって急にこんな事言われても困るっしょ？！あんたら部活に生徒会とか忙しいじゃん！んな暇無いっしょ？！』

「オレは良いよ、モデル？やっても」

『だよね、ほら忙しい……って、え？』

「楽しそうだしね」

『はぁ？！』

「僕も構わないよ」

「やった！じゃあ決まりだね！撮影する日はそこそこ後になるかもだけど、その時は宜しくね〜！」



嘘……でしょ……？！
あたしの意見は？！この雑誌で1番人気の言わば看板モデルであるあたしの意見は？！



監督は基本人の話を聞かないいつも何を考えているのか分からない人物だ。
その思考回路は常識人であるあたしには理解出来ないものであって……
んじゃ、俺は別のモデルさんの撮影してくるね〜ん！と言って嵐のように去っていった監督に言葉も出ない。



『……まずい……』

「……何がまずいんだ？金井」

『ぁ……赤司、君弟……』

「オレと一緒は嫌？」

『や、いや……』

「人気モデルと一緒に撮影できるなんて光栄だ、宜しくね」

『……』

「金井？」

『……せ、精々あたしの足引っ張んない程度には頑張ってよね〜！！』



そうして今回も結局、思わず引き攣る顔を気付かれないようにいつも通り余裕の表情を見せるしか無かった。



何なんだこの双子……
弟は言わずもがな危険人物だけど、兄は兄で何となく扱いづらいというか



オレと一緒は嫌？と聞いてきた時に傾けた首の角度、あの表情。
あざとさを感じた。
しかも何となく否定の言葉は言わせないとでも言うような……圧力、相手を誘導しているような言葉の選び方。



天然なのか、それともわざとなのか。



赤司征十郎兄弟はどちらも別の意味で危険。



な気がした。





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